7月12日 参議院選挙スタート
7月12日 参議院選挙スタート
7月12日、第21回参院選挙が公示され、選挙戦がスタートした。
今回の参院選の最大の争点は、安倍政権・安倍政治の是非。小泉政権の市場原理主義を継承して格差を拡大し、「戦後レジームからの脱却」を掲げて憲法改悪を公約する安倍政権に対する審判だ。
東京選挙区(定数5)には20人が立候補。既成政党の候補がひしめく中、無所属で立候補した川田龍平さんは、午前10時、厚生労働省前の掲示板に自らポスターをはり、第一声をあげた。薬害エイズ裁判を戦った経験から、薬害や消えた年金問題を生み出す構造を変えようと訴えた。
雨が降ったり止んだりする空模様の中、ボランティアの力でポスター貼りが行われた。
2、3日かかるという一部の予想に反し、全国から駆けつけた1000人の手によって、都内13000箇所のポスターをほぼ半日ではり終えた。
川田さんは都内各地での遊説の後、夕方、吉祥寺へ。
吉祥寺駅北口には、ポスター貼りを終えた人々が集まってくる。道行く人々に挨拶していると、薬害エイズ裁判原告として国・厚生省と闘った川田さんの知名度は高く、握手を求めてくる人も多い。
川田龍平さんは演説で
「薬害エイズでは600人が亡くなった。友人が次々と亡くなり、いつ自分も発症するのかと思っていたが、皆さんのおかげで31歳になることができた。
今も薬害が繰り返されている。消えた年金問題も薬害エイズと根は同じ。薬害エイズを引き起こした厚生省薬務局長が社会保険庁長官に天下りし、年金問題を引き起こした。責任をあいまいにする官僚の隠蔽体質が人々に不安と苦しみを与え続けている。その社会の仕組みを変えていきたい。
戦争ができる国へと、新憲法が急速につくられようとしている。このまま黙ってみていることはできない。この社会を変えていきたい。
市民の皆さんと共に考え、行動していく。一人一人が自ら行動すれば、この社会は動きます。全力を尽くします。力を貸してください。動けば変わる。生きてて楽しいと思える日本へ。皆さんと共にがんばります」
吉武輝子さん、櫛渕万里さん(ピースボート)、山田真さん(小児科医)、関西からかけつけた市会議員など次々と発言。
映画「選挙」の出演者である山内和彦さん(前・川崎市議)は
「川田さんを勝手に応援するために駆けつけた。今回の参院選、政党対決ということになっているが、大事なのは候補者の信念とパワー。川田さんには信念とパワーがみなぎっている。川田さん、がんばってください」
川田龍平を応援する会代表の福士よし子さん(東京都議)は
「今日演説していても、通りかかった人、多くの若い人ががんばってくださいと言ってくれた。普段だと通り過ぎてしまうような人が演説を聞いてくれる。
龍平さんが国会へ行って、薬害エイズ裁判の時と同じように、国をやっつけられるように、私たち一人ひとりががんばっていきましょう。一人ひとり輪を広げていこう」
29日の投票日に向けて、夏の熱い選挙戦が展開される。
参院選挙の投票日は7月29日
期日前投票は28日まで