「東峰の森」裁判 東京高裁の棄却決定を弾劾する!
三里塚 「東峰の森」裁判
東京高裁の棄却決定を弾劾する!
6月12日、東京高裁は東峰部落住民が申し立てていた「東峰の森」破壊差し止め仮処分申請の即時抗告を棄却する不当決定を出した。
「東峰の森」は東峰部落の入会地として農業、生活、環境のために利用されてきた森だ。
成田空港会社は無法な暫定滑走路北伸工事(2500m化)を昨年9月に開始し、今年2月から東峰の森破壊の新誘導路建設工事を進めてきた。
この政府・空港会社による住民叩き出し攻撃に対して、東峰部落は伐採禁止仮処分の裁判を闘ってきた。
今回、東京高裁は千葉地裁の不当決定(1月23日)に続いて、空港会社の主張を丸のみし東峰部落が入会地として利用してきた歴史的事実を一方的に否定。裁判係争中から一方的に工事を強行してきた政府・空港会社による無法、東峰住民の生存権・環境権破壊を追認した。
「東峰の森」破壊を許さない!暫定滑走路北側延伸・新誘導路建設工事をやめろ!
三里塚・東峰住民に連帯しよう!
写真は空港会社によって囲い込まれた「東峰の森」
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6月15日 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070615-00000111-mailo-l12
成田空港・滑走路延伸問題:東峰の森仮処分申請で高裁、地権者の申し立て棄却 /千葉
◇「東峰の森」、現状変更禁止求め仮処分申請
成田国際空港・暫定平行滑走路(2180メートル)「北伸」による東側誘導路建設に伴い、成田市東峰地区地権者8人が空港会社に「東峰の森」樹木伐採など現状変更禁止を求めた仮処分申請の抗告で、東京高裁(青柳馨裁判長)が申し立て棄却を決定したことが14日、分かった。
地権者側は「森が農業用水の水源、防風・防音のほか、堆肥(たいひ)材料・しいたけ栽培など生活になくてはならない」と主張。同社側は「所有権は会社にある」と正当性を示していた。青柳裁判長は「森の歴史的経緯から考えると、地権者らの入会権の成立は認めがたい」と結論づけた。
同森は約12・3ヘクタール。地権者らが入会地として農作業などで利用してきた。地権者らが仮処分申請を千葉地裁に起こしたが1月に却下され、2月に即時抗告していた。
地権者側の代理人は「伐採が進んでいるにもかかわらず、決定が遅かった。内容も地裁の決定を踏襲しているようにみえる。今後については地権者らと相談する」と話している。
同社は2月末、着工。現時点で予定の8割の伐採が終了しているという。地権者側は4月に伐採中止と話し合いを求める声明文を同社に出した。【柳澤一男】
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時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070614-00000122-jij-soci