3・25三里塚・東峰で集会・デモ | 格差と戦争にNO!

3・25三里塚・東峰で集会・デモ








 325日、三里塚・東峰現地行動が三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会によって行われた。

 成田空港会社が地元の東峰部落住民を無視して、226日から暫定滑走路北伸工事に伴う北伸新誘導路工事を開始し、東峰住民の生活・営農の森である「東峰の森」伐採を策動していることに抗議。三里塚・東峰住民への連帯の意志を示した。

 1時半からの東峰共同出荷場での集会では冒頭、1月に急逝した千葉の林廣治さん(ひろば)、抗議の焼身自殺をした静岡空港共有地権者の井上英作さんを悼んで黙祷。

 発言した東峰部落の石井紀子さんは「東峰部落はどんどん囲まれていて、東峰の森もすっかり囲まれてしまった。仮処分の裁判は、東峰部落が上告して続いているのに、空港会社は19日から遺跡の試掘を始めると工事を進めている。

 これまでも行われてやり方と同じだが、住んでいる人を力で押しつぶそうとしてくるやり方に、本当に怒りを感じる。

 押しつぶそうとしてきても、やはり押しつぶせない暮らしと命があるということを、ここで生きていくことによって、見せていきたいし、訴え続けていきたい気持ちは変わらない。

 この地をどうやって維持していくか。皆さんと相談しながら考えていきたい。大勢の人がここに集まることがこれからも今以上に必要」と呼びかけた。

 山崎さん(労活評現闘)は最近の現地情勢を報告。「空港社長黒野は『暫定滑走路の北伸=2500m化工事が完成したら、3000m化をめざす』と宣言した。東峰部落追い出しをめざす新たな攻撃だ」

 前半の集会の後、デモへ。この日のデモは開拓組合道路コース。途中、東峰の森の脇を通る。東峰の森は、空港会社によって囲われてしまっている。

 デモ隊は滑走路のわき腹に食い込むようにある開拓道路へと進み、無法な暫定滑走路北伸工事に抗議の声をあげた。

 出荷場に戻った後の集会では、らっきょう工場の平野さんが1月23日に千葉地裁の決定が出された「東峰の森」現状変更禁止仮処分裁判についての報告。

「東峰の森は1966年の空港開始決定後も、暫定滑走路北伸が決定されるまで空港敷地だったことは一度もない。私たちの仮処分申請を却下した千葉地裁決定は、東峰の森は初めから空港用地だったという誤った事実認定をした。抗告審でたたかう」

 関西の仲間など支援の各団体から発言。欠席した加瀬勉さんからのメッセージが紹介された。

 昨年熱田家移転のために活動を休んでいた田んぼクラブ、じゃがいも運動が発言。

 田んぼクラブは、横堀での竹林の管理と、石井紀子さんと共同でのさつまいも作りを行う。また、じゃがいも運動はしいたけ運動として、横堀でのしいたけ栽培を4月から開始する。

 三里塚・東峰住民に連帯を!