2016年オリンピック東京招致反対!:いらないネットが集会 | 格差と戦争にNO!

2016年オリンピック東京招致反対!:いらないネットが集会

2月10日、「オリンピックはいらない!検証~東京招致の問題点」が東京・渋谷勤労福祉会館で開かれた。

主催は「東京にオリンピックはいらないネット」。


 集会では、福士敬子さん(東京都議会議員)、谷口源太郎さん(スポーツジャーナリスト)、江沢正雄さん(オリンピックいらない人たちネットワーク・長野)、天野恵一さん(反天皇制運動連絡会)が「平和の祭典」の実態を告発した。


 福士さんは、石原が打ち出した2016年五輪東京招致の経過と反対運動について報告。

 「7月20日に開かれた五輪招致都民集会は参加者2000人で一般参加は300人。ほとんどやらせ。

 石原都政は福祉・教育予算はどんどん削減しているのに、五輪や開発にはどんどん税金を使おうとしている」


 谷口さんは「招致反対でもオリンピックはすばらしいという人がいるが、現実のオリンピックは五輪憲章がうたう理想からはかけ離れたビッグビジネス。

 現実のオリンピックは近代の達成原理、勝利至上主義。グローバリゼーション=スポンサー・テレビ同士の競争によって、それがさらに強まっている。

 IOCも都も都民を見くびっている。招致反対の人たちはオリンピック自体に反対すべき」


 江沢さんは「IOC委員はスポーツマフィア。彼らはオリンピックを高く売るセールスマン。

 98年長野五輪の経験から、住民にとってのオリンピックは徹底した動員。招致委員会の文書で『五輪は県民の総意』とされ、反対している人間はいないことにされた。連れ合いが五輪反対で選挙に出ようとしたら、県内の全ての印刷屋でポスター印刷を断られた。

 わずか14日のために、招致に6~7年、準備に7年。そして莫大な借金だけが残った。税金は五輪ではなく、生活や健康のために使うべき」


 天野さんは「聖火リレー、表彰式など現在の国家イベントとしての五輪セレモニーを始めたのは1936年のナチ五輪。


石原は国威発揚が招致目的であることを公言している。石原が前面に出てはアジア票が取れないので、皇太子を招致委員会名誉総裁に引っ張り出そうとしている」と、五輪が危険な天皇翼賛儀式であることを指摘した。


 最後に漢人明子さん(小金井市議会議員)が「いらないネット」への参加を呼びかけた。