1月20日 働く女性の全国センター発足イベント
1月20日働く女性の全国センター発足イベント
愛も仕事も生きがいも
1月20日、「働く女性の全国センター発足イベント 愛も仕事も生きがいも」が東京・水道橋で開かれ、190人が参加した。
現在、女性の過半数が非正規雇用を強いられ、格差社会のしわ寄せを受けている。これに対して、これまで労働運動・人権活動など携わってきた女性たちが個人で参加し、働く女性の権利獲得、法整備、調査研究、裁判支援、情報提供活動など女性たちのネットワーク活動を行う団体として、働く女性の全国センター(ACW2)は発足した。
会費1000円で女性たちの参加を呼びかけている。
発足イベントでは、代表に就任する伊藤みどりさん (女性ユニオン東京)は、パワーポイントで全国センター発足にいたる経過を報告。組織のイメージとして、中央集権ではない「ひまわり型」の結集を呼びかけた。
そして、全国津々浦々に働く女性のセンターを作り、3年間で1万人の会員実現を目標に掲げた。
センターの運営委員メンバーが紹介されたあと、ゲストスピーカーの田中美津さん(鍼灸師)から「最近、格差社会が問題になっている。これは若者が格差の犠牲になってきたから。
だが、女性は昔から格差社会の犠牲になってきた。
ヨーロッパなどの運動を見ると人と人とのつながりがまだ残っている。日本は一人ひとりがバラバラで人の痛みを感じられなくなり、孤立無援。既成組合は非正規労働に無関心。
今日、ここに小さな光がともった。
男は会社と結婚したような状況だが、女の体も働きすぎでおかしくなってきた。体を悪くしたら、ノーも言えなくなる」
最後に、センターの出発を祝う替え歌を歌った。
音楽ユニット「杉本緑地公園」の演奏の後、3分間リレートーク「あきらめない仲間たち」。
全国各地の女性が、男女賃金差別やセクハラ、不当解雇などの実態とそれとのたたかいの現状を次々とアピールした。
女性という理由だけで、退職するまで昇進差別・賃金差別を受け、提訴した女性は「当たり前のことを当たり前に求める」と発言。
ゲストトークとして韓国、アメリカ、中島通子弁護士などから発言。
韓国女性運動のマリア・リーさんは「東アジアの働く女性の展望―韓国&日本」と題して、韓国の女性運動・女性労働者運動の歩みと現状を語った。
「韓国、中国、日本が置かれている状態は似ている。女性もいやな時はノーと言わなければならない。
QC、ジャストインシステムなど日本の経営方式は、直ぐアジアに輸出される。企業がいくら儲かっても、女性の99%は被害を受けている。全世界で豊かな層の5%だけだ。
力をつけたセンターにしてほしい。私はACW2の皆さんと共に歩む」
最後に「労働契約法制への反対声明」と「女性たちへのメッセージ」が読み上げられた。
(1月20日)