07年のたたかいへ 三里塚で反対同盟が旗開き
07年のたたかいへ
三里塚で反対同盟が旗開き
1月14日、2007年三里塚反対同盟旗開きが横堀農業研修センターで開かれた。
昨年9月、国交省・空港会社は暫定滑走路の北側延伸を開始。新誘導路建設のために東峰部落の入会地である「東峰の森」の破壊をもくろんでいる。
昨年9月、部落は「東峰の森」伐採禁止の仮処分の裁判を提訴。千葉地裁も即日棄却することはできず、3回の審尋が昨年開かれた。
東峰部落は森の入会権が部落の総有であることを立証。伐採禁止の仮処分決定を求めている。
旗開きでは今年の闘いへ向けて、現地からの発言が行われた。
柳川秀夫さん(反対同盟世話人)は「時代を経て反対同盟も今日のような状況だが、空港問題の課題は依然としてある。そういう意味では人数の多少は関係ない。問題がある以上、運動していくのが反対同盟の仕事。百年の計で考えていかなければならない。
ここに集まった皆さんには、それぞれの立場・考えからの三里塚がある。昔のように同盟が指示する時代ではない。共にそれぞれの立場から共通した課題に向けて、共同して力を合わせていきたいと考えている。そういう意味で三里塚は拠点。今後もがんばっていきましょう」
加瀬勉さんは「昨年、『美しい国』を言う安倍政権が発足し、共生委員会(歴史伝承委員会)の『成田闘争企画展』が開かれ、昔の反対運動メンバーが『農民も反省しろ』と主張していた。私たちは三里塚40年たすきわたし集会を開いた。
空港問題の責任は農民ではなく、権力にある。権力史観に対抗するためにも、人民の新しい歴史観をたてなければならない。
これまで三里塚闘争に全国何十万人が参加した。参加した人たちは、自分にとっての三里塚の歴史をテープに吹き込んで送ってほしい。何万巻になっても整理・保存する」
東峰の石井紀子さんは「裁判で東峰部落はまとまって東峰の森の入会権が部落の総有であることを主張している。
空港公団と同盟一丸で闘っていたときは楽だった。闘争が終わってしまった人と終わりたくない人がどう共存できるのか。人間関係にひびが入って、とても苦しい。今までにないきつい戦いになるが、私は負けないつもり。皆さんに協力を求めるときはよろしくお願いします」と述べた。