ヨンハのメモリアルパークを目指して
タクシーは走る…
皆、何も話さない…
U子しゃんは
助手席に座り
前を見てるけど…
時々、チラッと運転手さんを見る
S天使さんは
窓から外を見てる
私も外を見る…
窓からの景色は
街を離れていく風景になってきた…
メモリアルパークらしき門を
タクシーは滑るように進み入って行く
ドラマで見るお墓より
現代的な感じ…
空が広い
雨は降る気配は無い…
タクシーは
何もかも知ってる様に
疑いも無く進んで行く…
『あ!!ここや!』
S天使さんが突然言った!!
私はドキッ★とした…
もう涙が溢れた…
涙が止まらない…
もう好きなだけ出て出て出て出て出て~
ここなんやね!
ここなんやね!
ヨンハ、おるわ!
絶対におるわ!
しやから、何処を探してもおらんかってんやわ!
U子しゃんが呟いた…
『運転手さんにヨンハのお墓の場所、言わなかったのに…どうして分かったんだろう…』
奇跡です…