昨夜…
ちゅうか…
夕方4時から
父は『夕飯!夕飯!』
と騒ぎだした
まだ、蝉はワンワン鳴いてる(笑)
いくらなんでも
私は食べられない…
父は高校野球と焼酎をお伴に
夕飯…
私が横で話しに付き合い
お酒も廻ってきて
なかなか饒舌になってきた~
しめしめ…
父の秘密を聞き出すチャンスや~
父は
私の誘導尋問にきっちりハマり~
青春時代のやんちゃの話を
しみじみ語り出しました~
やはり★
やはり★
韓国(当時は『朝鮮』)のお友達と
つるんで悪さしてましたわ(笑)
絶対そうやと思ったわ★★
でも…
少し…
悲しい関わり方でした…
お話
はじまりはじまり~
時代は終戦を迎え
世の中は秩序を失い混沌としていた頃ですが…
父の住む田舎は
そんな時代の波もかぶらず
父は
昼間は百姓…
夕方からは街の夜間高校へ通っていました
戦後だというのに
父はよそ様の家で育てられ
しかも、高校にまで通わせてもらえるのは…
父の祖父が駐在警察官として殉職
父の父親も警察官のまま病死
父を置いて再婚した母親もお寺の住職に後妻に入り
その住職さんは父の後見人として
一緒には住まないが認知はしていたらしい
父が田舎の名士に預けられ育てられたのは
そんな当時の社会的地位のバックアップがあったからです
父は
夜間高校に通い
狭い田舎から新しい世界を知り
今までの訳の分からない感情のうっぷん晴らし
不良になっていきました…
初めてやんちゃをして警察にしょっぴかれた時…
なんのおとがめもなしに釈放…
そして、また、警察に捕まっても
またまた、なんの処罰も無しに釈放…
父は
友達は同じ事をして処罰を受けるのに
自分はなんの処罰も無いことに不思議がってたのですが…
ある時、父を殴ろうとした警察官を
もう1人の警察官が
『○○家の●●だから殴るな!』
と言い…
父は自分の後ろ楯がある事を知りました
育ててもらった厳しいお婆さんも
『人殺し以外は、お前が警察官になる為の勉強だと思ってる』
と言われたそうです…
色んな事に対する反発、反骨精神も
結局は嫌っているものが自分を守っている…
という事実に
父は虚しさを感じ…
なら!
人殺し以外、好きにしてやる★★
と、やんちゃ度は加速していきました
そして
その時につるんでいたのが…
ある朝鮮人兄弟だったそうです…
とにかくこの兄弟は根性が据わってて
ありとあらゆる悪さも
面白い事も
教えてくれたそうです
(細かく言いませんでしたが…(笑))
警察にも何度もお世話になりましたが…
父が自分が関わらず朝鮮人兄弟がしてしまったやんちゃも
父が『オレがした★』
と言うとおとがめなしになる
だから、父はその兄弟の身代わりをたくさんしたそうです
身代わりのお礼は
その朝鮮人兄弟の家にご飯を招待される事でした…
父は
『なんせたくさん兄弟や親戚が一つ屋根の下にいてて、飯食え!て赤い鍋を出されるけど、小さい兄弟とか爺さん、婆さんがジーッと見ててとてもじゃない食えなかった(笑)』
一度、父が夏風邪をひいていた時
『これを食べたら一発で治る!』
て、食べたら
○だった★★
その家に何匹かいる○が一匹居なくなってた★★
しかも、しつこかった夏風邪はあっという間に治ってビックリしたという!
そんなこんなで
夜間高校の3年間
父はその朝鮮人兄弟と仲良くしてたそうです…
そして
卒業を迎える頃
父は同時に
警察官の試験を受ける事になっていました
父は警察官になる気も無く…
勉強もまったくしていないので
形だけ試験を受けて、落ちて、
育ててくれた家を出ようと考えてました
ある時
その朝鮮人兄弟の兄の方が
ヤク○とややこしい事になり
父にいつものように
身代わりを頼んで来ました…
その身代わりは
とても引き受けられる様な出来事ではありませんでした…
警察のおとがめを避けられたとしても
ヤク○から逃げるのは難しい話しだったそうです…
父は卒業して
家を出る気だったので
育ててくれた家にも
自分を置いて出て行った母親にも
後見人になってくれてる母親の再婚相手の住職さんにも
これ以上迷惑はかけられない…
もう、やんちゃも卒業する時期だった様です…
父は
東京に警察官試験を受ける為に
少しの間田舎を離れ
その朝鮮人兄弟ともそれっきりになってしまったそうです…
あの頼まれたヤク○絡みの身代わりはどうなったんだろうと気になりつつ…
もちろん
父は警察官の試験には落ち…
高校卒業までと
育てられたその田舎の名士の家から出て
次の警察官試験を受けるまでの1年間は
また、違う親戚の家で過ごしたそうです
2度目の警察官試験も落ち…
その親戚の家にも居づらくなり…
20歳の父は
東京の親戚を訪ねて上京する事になりました
上京する日
仙台駅に向かう時…
やんちゃした街を通りましたが…
あの朝鮮人兄弟の家はもう無かったそうです…
父の甘酸っぱい青春時代の話しでした…
まるで、ドラマですよね…
そして
身を寄せた東京の親戚宅に
私の母19歳が居た訳なのです~(笑)

ご静聴ありがとうございました~
この話の私の感想はまた、後日~(笑)