話を元に戻して…
 
 
 
 
私が結婚して、10年近くなった時…
 
 
 
 
生活に色々とあり、疲れて、辛い時期がありました…
 
 
 
 
そんな中、実家の両親に話をしに子供二人を連れて足を運びました。
 
 
 
 
実家にめったに帰らない私が子供を連れて突然現れた事に…
両親は、何も聞きませんでした…
 
 
 
 
私の両親はややこしい話や愚痴を聞いてくれるタイプではなく…
 
 
 
 
私は話を胸に抱えたまま…夕飯になりました。
 
 
 
 
その時に母は私の大好物のジャガイモと玉ねぎの味噌汁を作ってくれました
 
 
 
 
その味噌汁が…
味噌汁が…
あまりにも美味しかったのです…
 
 
 
 
染みるくらい美味しかったのです…
 
 
 
 
で…思わず私は味噌汁を食べながら泣いてしまったのです…
 
 
 
 
私の子供も
『あーちゃん、どうしたん?』とビックリ!
 
 
 
 
私は『あーちゃん、このジャガイモと玉ねぎの味噌汁が一番好きやから美味しくて泣けてきたわ~』
と、言いました。
 
 
 
 
私の母は『…あんたはもう!』と言って『なんぼでも作ったるから、また食べに来なさい!』
と呆れた顔で言いました。
 
 
 
 
息子は『あーちゃんの好きなお味噌汁、ボクも好きになる!』とおかわりをねだってました。
 
 
 
 
その夜、私は実家に泊まらないで家に帰りました。
 
 
 
 
帰りの電車の中で寝ている子供たちを抱いて…
不思議な事にあんなに胸につかえて思い悩んでた事がキレイに流されている事に気がつきました。
 
 
 
 
私の母の作った普通のジャガイモと玉ねぎの味噌汁。
 
 
 
 
(ありがたいなぁ…)と思いながら、私もこの子供たちに、そういう普通のオカンの味噌汁を作り続けなくっちゃ…!
と思いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
それから…何度も私の母のジャガイモと玉ねぎの味噌汁を食べてますが…もう泣くほど美味しいと思った事はありません(笑)
 
 
 
 
 
 
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