いきなりですが…
昨夜、相方から聞いたあるお客さんの話…
ある日…
なんてことない普通のおじさんを乗せました。
話の流れでそのおじさんに
『息子さんはいるか?』
と相方は聞かれました。
相方は
『二十歳の息子がいますが…最近は話しかけてもウザがられてあんまり会話らしい会話してないですね…』
と、答えると…
『そうでっか…それでも…親子の絆は強いで…』
と…
そのお客さんは自分の息子さんの話をし出したそうです…。
そのおじさんに生まれた子供は生まれつきの難病だったそうです。
成人まで生きられたらよい方と医者に宣言されました。
でも、おじさんは、普通に皆と変わらない気持ちで育てたそうです。
その息子さんとの楽しみが、ありました。
滋賀県にあるMIHO ミュージアムという美術館へ行く事が楽しみだったそうです。
…病気が病気なので、ひと手間かかりますが、暇を見つけてはそのミュージアムへ行ったそうです。
その時に、息子さんのままならない足にお出掛け用の靴を履かせてたそうです。
その、汚れる事のない、いつも新品の靴を箱から出すと息子さんは嬉しそうな顔をしてたそうです。
そして…成人まで生きられないと言われた息子さんは29才で亡くなったそうです。
おじさんは、息子さんが亡くなってからも、そのMIHO ミュージアムへと足を運びました。
息子さんが生きていた時と変わらずに…。
ある時、おじさんは夢を見ました。
息子さんが
『お父さん、不便だから、あの靴ちょうだい』
と言うのです。
おじさんは、夢の中でお出掛け用の靴を渡してあげたそうです。
息子さんは嬉しそうな顔をして
『ありがとう!』
と言いました。
おじさんは
(けったいな夢を見たな…)
と、その夢の事も忘れたそうです。
そして、変わらぬ息子さんの居ない日常がありました。
おじさんは、ある時、その美術館に足を運ぼうと下駄箱をごそごそしていたら…
その息子さんの靴の箱が出てきたそうです。
フト…夢を思い出しました…。
箱を開けて、靴を出したら…
その靴は…底が擦りきれてボロボロになってました。
おじさんは、目を疑いました。
(なんで…こんなにチビてるんや…)
靴をなぜながら…おじさんは涙が止まらなかったそうです。
相方も運転出来きなくなったそうです。
昨夜、相方から聞いたあるお客さんの話…
ある日…
なんてことない普通のおじさんを乗せました。
話の流れでそのおじさんに
『息子さんはいるか?』
と相方は聞かれました。
相方は
『二十歳の息子がいますが…最近は話しかけてもウザがられてあんまり会話らしい会話してないですね…』
と、答えると…
『そうでっか…それでも…親子の絆は強いで…』
と…
そのお客さんは自分の息子さんの話をし出したそうです…。
そのおじさんに生まれた子供は生まれつきの難病だったそうです。
成人まで生きられたらよい方と医者に宣言されました。
でも、おじさんは、普通に皆と変わらない気持ちで育てたそうです。
その息子さんとの楽しみが、ありました。
滋賀県にあるMIHO ミュージアムという美術館へ行く事が楽しみだったそうです。
…病気が病気なので、ひと手間かかりますが、暇を見つけてはそのミュージアムへ行ったそうです。
その時に、息子さんのままならない足にお出掛け用の靴を履かせてたそうです。
その、汚れる事のない、いつも新品の靴を箱から出すと息子さんは嬉しそうな顔をしてたそうです。
そして…成人まで生きられないと言われた息子さんは29才で亡くなったそうです。
おじさんは、息子さんが亡くなってからも、そのMIHO ミュージアムへと足を運びました。
息子さんが生きていた時と変わらずに…。
ある時、おじさんは夢を見ました。
息子さんが
『お父さん、不便だから、あの靴ちょうだい』
と言うのです。
おじさんは、夢の中でお出掛け用の靴を渡してあげたそうです。
息子さんは嬉しそうな顔をして
『ありがとう!』
と言いました。
おじさんは
(けったいな夢を見たな…)
と、その夢の事も忘れたそうです。
そして、変わらぬ息子さんの居ない日常がありました。
おじさんは、ある時、その美術館に足を運ぼうと下駄箱をごそごそしていたら…
その息子さんの靴の箱が出てきたそうです。
フト…夢を思い出しました…。
箱を開けて、靴を出したら…
その靴は…底が擦りきれてボロボロになってました。
おじさんは、目を疑いました。
(なんで…こんなにチビてるんや…)
靴をなぜながら…おじさんは涙が止まらなかったそうです。
相方も運転出来きなくなったそうです。