貧鈍行

 

爲貧爲鈍奈世何

食也不食吾口過

君不聞地獄沙汰金次第

于稼(原文は峠の偏を扌にした字)追付貧乏多

 

著者は毛唐 陳奮翰子角(ちんぷんかんしかく)とあるが、大田南畝が十代の時に作つた狂詩である

『寢惚先生文集』に掲載されてゐる。試に書き下しておかう

 

貧すれば鈍する世をいかんせん

食ふや食はずのわが口すぎ

君聞かずや地獄の沙汰も金次第

かせぐに追いつく貧乏おほし

 

十代のガキが作つた詩なのに、深く共感するのは何故だらう