“もう”・・と “まだ”・・ | まさかの坂の途中から・・・

まさかの坂の途中から・・・

いろんな事があるけれど、それでも ぼちぼち生きてます。
この坂の途中から見える景色が 少しでも心安らげるものでありますように・・


あれから

もう 一年

まだ 一年・・






あなたの母は

幼子を見て 幼い頃のあなたを 思い出し

自転車で 駅へと向かう高校生を見て

学生服姿のあなたを 思い出す・・という。

誰を見ても 何をしても

いつも そこに あなたを感じると・・

そう言って 言葉を 詰まらせた。






歳の離れた末っ子の 晴れの成人式を迎えて

灌漑もひとしおだったはずなのに

それから 一年たらずで 永遠の別れが訪れるなんて

まさか 思いもよらなかったことでしょう。






これから 毎年 誕生日には

もう数えられない歳を 虚しく数え

同級生を みかけるたびに

あったはずの未来の姿を 思い描くのでしょう。






永遠に 時間を止めてしまったあなたの写真は

大好きなお兄ちゃんの 結婚式での笑顔

お兄ちゃんに なんだか申し訳ない気がして・・

あなたの母は、そう言いながら 笑顔のあなたを見つめた。






“もう” と “まだ” ・・

この ふたつは、何年たっても

ずーっと ついてまわる・・よ・・・

他人が “もう”・・だけに なっても・・ね


私が そうであるように・・


そう 言ってしまったことを ちょっと後悔・・・






人生は、急がずに ゆっくり歩いていけばいい

時には 立ち止まったり 後ずさりしたっていい

やがて また 前に進めばいいのだから・・

自分で終止符を 打つことだけは それだけは・・・

それは、深い悲しみと 疑問符と

払拭できない自責の念しか 遺さないから・・・






世間が 華やかに賑やかに過ごす ハロウィンの日

あなたの母は、これからも 決して楽しむことはないのでしょう。






やるせない想いのまま

空を見上げ 手をあわす・・・


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