宇宙というものは今から約137億年前、ビックバンとやらが原因で誕生したのだそうです。
ビックバンについては大抵の方が"そうなのだろうと"漠然と考えているようなのですが、それ以前。すなわちビックバンの起こる前については諸説あり、まぁそんな昔のことなど矮小な人間様如きに解明などできるわけもなく、今でも様々な議論が沸き起こっております。
さて、私がまだ小学校低学年だったころの話です。
私も当時、テレビか何かでビックバンとやらのことを知った時に同じことを思いました。
「その前には何があったん?」と。
気になった私は親に尋ねたり図書館で調べたりしたのですが、要は何もなかった。という意見が大半を占めていました。
なるほど。まぁそんなものだろう。そう思いました。しかし、1つだけ納得のできないことがあったのです。
それはなにか。本にはこう書いてあったのです。
「宇宙の誕生する前には”時間”も”空間”もなかった」
お 前 は 何 を 言 っ て い る ん だ ?
今でも意味が分からない。友人は「時間は人間が作り出した概念だから~」と言っていましたが、人間という観測者がいなくとも物は朽ちゆくし、生き物は死んでは生まれを繰り返すやないかい!
ニールス・ボーアの「観測されなければ無いに等しい」という意見は好きだけど、そんなことを聞いているんじゃないんだよこっちはよぉ!
空間がない? 何もなくても”何もない”って空間があるやろがい!
当時の私は憤慨しました。えぇ、それは憤慨しました。自分のことは棚に上げて本の著者はバカなんじゃないかとすら思いました。意味わかんなかったから。
しかし、私はそこでまた一つ疑問に思ったのです。
あれ? それじゃあ何もない空間とやらがあったとしたら……
その何もない空間っていつからあるの??
私はまた親に聞きました。図書館で調べました。その結果わかったこと。それは”誰もわからない”ということ。
分からないのなら仕方がないと、それじゃあ自分なりに考えてみようと思いました。
何もない状態と言うのなら、恐らくそれが始まり。その何もない空間が一番最初。そこがスタートライン。
なら仮に、タイムマシンなるものが登場したとして千億年。一兆年遡ったと仮定してみれば何か分かるのではないか。私はそう考えました。
そして当時の私が導き出した答え。
千億年だろうが一兆年だろうが一京年だろうが遡っても”何もない空間”が存在している。
ゾ ク ッ
そ ん な バ カ な ッ ッ !
私という存在は親がいたから生まれた。
親は祖父母がいたから生まれた。
飛行機はライト兄弟がいたから生まれたし、電球はエジソンがいたからできた。
生命は煮えた硫化水素があったから生まれたし、地球も太陽の周りの微惑星があったから生まれた。
そして宇宙はビックバンが原因だ。何かが生まれるにはその前段階が存在するはずである。
恐ろしくなった私は一縷の望みをかけて考えた。
ならば一垓年前は!? 一抒年前は!? 穣!? 溝!? 澗!!?
だが答えは同じ。そこには既に”何もない空間”が存在しているのだ。
生まれることなく存在している!?
いつの間にか存在していたというレベルの話ではない。最初からあったはずなのにその最初が存在していないのである。その矛盾が私には恐ろしい。身震いをしてしまうほどに。
人間は理解のできないものに恐怖を抱くのだそうだ。私は当時から、そして今でも心の底から恐れている。慄いている。過去に存在していた”何もない空間”というものに。
だが誰も共感をしてくれないのである。私のこの恐怖を。
だから私は願っている。ビックバン以前の世界を解明してくれる人間の登場を。
お前の意見は的外れだと。バカの考えなんて休むのと同じなのだと言ってくれることを。
私は、切に願っている。
ビックバンについては大抵の方が"そうなのだろうと"漠然と考えているようなのですが、それ以前。すなわちビックバンの起こる前については諸説あり、まぁそんな昔のことなど矮小な人間様如きに解明などできるわけもなく、今でも様々な議論が沸き起こっております。
さて、私がまだ小学校低学年だったころの話です。
私も当時、テレビか何かでビックバンとやらのことを知った時に同じことを思いました。
「その前には何があったん?」と。
気になった私は親に尋ねたり図書館で調べたりしたのですが、要は何もなかった。という意見が大半を占めていました。
なるほど。まぁそんなものだろう。そう思いました。しかし、1つだけ納得のできないことがあったのです。
それはなにか。本にはこう書いてあったのです。
「宇宙の誕生する前には”時間”も”空間”もなかった」
お 前 は 何 を 言 っ て い る ん だ ?
今でも意味が分からない。友人は「時間は人間が作り出した概念だから~」と言っていましたが、人間という観測者がいなくとも物は朽ちゆくし、生き物は死んでは生まれを繰り返すやないかい!
ニールス・ボーアの「観測されなければ無いに等しい」という意見は好きだけど、そんなことを聞いているんじゃないんだよこっちはよぉ!
空間がない? 何もなくても”何もない”って空間があるやろがい!
当時の私は憤慨しました。えぇ、それは憤慨しました。自分のことは棚に上げて本の著者はバカなんじゃないかとすら思いました。意味わかんなかったから。
しかし、私はそこでまた一つ疑問に思ったのです。
あれ? それじゃあ何もない空間とやらがあったとしたら……
その何もない空間っていつからあるの??
私はまた親に聞きました。図書館で調べました。その結果わかったこと。それは”誰もわからない”ということ。
分からないのなら仕方がないと、それじゃあ自分なりに考えてみようと思いました。
何もない状態と言うのなら、恐らくそれが始まり。その何もない空間が一番最初。そこがスタートライン。
なら仮に、タイムマシンなるものが登場したとして千億年。一兆年遡ったと仮定してみれば何か分かるのではないか。私はそう考えました。
そして当時の私が導き出した答え。
千億年だろうが一兆年だろうが一京年だろうが遡っても”何もない空間”が存在している。
ゾ ク ッ
そ ん な バ カ な ッ ッ !
私という存在は親がいたから生まれた。
親は祖父母がいたから生まれた。
飛行機はライト兄弟がいたから生まれたし、電球はエジソンがいたからできた。
生命は煮えた硫化水素があったから生まれたし、地球も太陽の周りの微惑星があったから生まれた。
そして宇宙はビックバンが原因だ。何かが生まれるにはその前段階が存在するはずである。
恐ろしくなった私は一縷の望みをかけて考えた。
ならば一垓年前は!? 一抒年前は!? 穣!? 溝!? 澗!!?
だが答えは同じ。そこには既に”何もない空間”が存在しているのだ。
生まれることなく存在している!?
いつの間にか存在していたというレベルの話ではない。最初からあったはずなのにその最初が存在していないのである。その矛盾が私には恐ろしい。身震いをしてしまうほどに。
人間は理解のできないものに恐怖を抱くのだそうだ。私は当時から、そして今でも心の底から恐れている。慄いている。過去に存在していた”何もない空間”というものに。
だが誰も共感をしてくれないのである。私のこの恐怖を。
だから私は願っている。ビックバン以前の世界を解明してくれる人間の登場を。
お前の意見は的外れだと。バカの考えなんて休むのと同じなのだと言ってくれることを。
私は、切に願っている。