膿皮症の種類は、その症状の進度に応じて、表面性膿皮症、表在性膿皮症(浅在性膿皮症)、深在性膿皮症の3つに区分されています。

表面性膿皮症は、皮膚の最も外側にある角質層のある部分だけに病変が生じている膿皮症の事です。

皮膚の表面には、ポツポツとした小さな湿疹ができていたり、黄色い膿を含んだ湿疹が見られる場合もあります。

表在性膿皮症は、毛穴の中にも病変が生じており、その毛穴と毛穴の間にある表皮(表皮細胞)にも病変が生じている膿皮症の事です。

毛穴が傷付いて脱毛が生じていたり、角質層の下にある表皮にも炎症が起こる事で、皮膚が赤く腫れる場合もあります。

深在性膿皮症は、皮膚の深い部分にある真皮(真皮細胞)や皮下組織にも病変が生じている膿皮症の事です。

皮膚が傷付いて出血やカサブタが生じていたり、膿や浸出液が出ているなど、じゅくじゅくした状態になっていたり、何度も炎症を繰り返すために、皮膚が象の皮膚のように厚く硬くなっている場合もあります。

患部が大きく腫れ上がったり、熱を持つようになる場合もあります。

病変がひどくなるほどに、痒みが強く生じるようになり、治りにくくなっていきます。