病気について
私は2015年6月の人間ドックで病気が発覚しました。病名は腎臓がんでした。その経緯を綴っていきたいと思います。その頃、私はパート(事務職)で働いていました。職場は女性は私一人で、あとは60歳過ぎのおじさまばかりでしたが、みなさん気さくで良い方ばかりで、とても働きやすい職場でした60歳過ぎの方の話のネタといえばやはり身体の不調や病気のこと、あとお墓のことなど(笑)で、私は(年を取るとこんな話題になっていくのだなぁ)と思いながら話を聞いていました。みなさん毎年人間ドックを受診していて、健康に気を遣っておられる方ばかりでした。ある日出勤して仕事をしていると、いつも気さくに接してくれるおじさまが話しかけてくれて、ひょんなことから人間ドックの話になり、「主婦だと健康診断を受ける機会がないから、一度受けてみたほうが良いよ」と言ってくれたのです。普段から風邪も引かず健康だけが唯一の取り柄だった私は、いつもだったら(自分は大丈夫!)と思って聞き流してしまうのですが、その時は何故かその言葉が心に残り「ありがとうございます。一度受診してみます」と返事をしていました。私は結婚前は某企業で会社員として働いていました。結婚と同時に退職したのですが、この職場でKさん(女性)と出会いました。Kさんは私が新人の頃からずっと公私共大変お世話になったかけがえのない先輩で、年齢は離れていても話が合い居心地が良くて、退職後も定期的に会ってご飯を食べながらおしゃべりしたりと楽しい時間を過ごしていましたその日も久しぶりにKさんと会い、いつも通りに話に花が咲いていたのですが、ふと「私、人間ドック受けてみたいと思うんです」という言葉が私の脳裏によぎり、そしてそれをKさんに伝えていたのです。何故突然そんな発言が出てきたのかその時は分からなかったのですが、今思うと、それは私の身体が発した”生きたい”という願いだったのかなと思います。それからしばらくしてKさんから連絡がありました。Kさんは人間ドックを毎年知り合いの人と一緒に受診しているのですが、今年に限ってたまたまその知り合いの人の都合が悪くて行けず、以前私が人間ドックを受けたいと言っていたのを覚えてくれていて、良かったら一緒に行こうと誘ってくれたのです「是非お願いします!」こうして人間ドックを受診する運びとなりました。