毎年、秋になると中3生を持つ家庭からの家庭教師の依頼が増えてきます。

・高校受験が近づいてきて、焦りはじめる。
・中学受験をしていない公立の生徒にとっては、人生で始めての受験。
 勉強法や受験に対する心構えが、そもそもわからない生徒が多い。
・また、この時期に成績が出ていない生徒は、中1ギャップをかかえたままであることが多い。

という理由であることが多いです。

この時期から、中学の内容、すべてを復習している時間はありません。
そして、今後、きちんと点数を取って行くには、基礎のところを重点的に学習する必要があります。
中学の基礎部分だけでいえば、それほどの量はありません。
特に英語と数学は、「積み重ね」なので、基礎の部分ができていないと次の基礎の部分もわかるようにはなりません。
基礎の部分だけをわからなくなったところまで遡って復習していく必要があります。
それが「中1ギャップ」にあることも多く、その場合、中一まで遡らなければ、きちんとした学力はつきません。

また、小学校のテスト、中学校の定期試験を中心に受けてきた生徒にとっては、入学試験という特殊さを理解していない場合が多いです。
それまでのテストは、範囲があり、頑張れば満点が取れるテストです。
一方で、入学試験は、学力に応じて振り分けるためのテストです。
満点を取れる生徒は、ほとんどいません。
学力に応じて、正規分布になるように問題自体が作られています。
逆にいうと難しい問題を解く必要はなく、自分の解ける問題を、きっちりと間違いなく解く必要があります。
こちらでも基礎問題をきっちりとけることが大事なのです。

今、やばいと思っている状態(それすら本人は気づいていないこともありますが)でしたら、基礎の部分だけで大丈夫です。
中一まで遡って復習してみましょう。
本屋で自分に合いそうな薄い基礎部分だけを扱った問題集を選んで、それを解いてみることです。
覚えていないところがあったら、それをきっちりと覚える、わからないところがあったら、学校の先生、塾の先生に聞く。
まずは、そこから始めないと、いつまでたっても、ぼやっとした知識でなんとなく解いている状態では、入学試験の問題で、きっちりと解けるようにはなりません。

これからの学習で必要なのは効率です。
どれだけ短い時間で、効果を上げるか。
そのためには基礎の学習です。
ぜひ頑張ってください。

※ざっと書いたので、また追記、変更するかもしれません(>_<)