京都市内のイチイガシを訪ねました。
【鹿苑寺(金閣寺)のイチイガシ】
市指定天然記念物の個体を含む2本のイチイガシの巨樹があります。ここには何度か来ていますが、色々な角度から撮影したいので、午前・午後の2回訪ねました。
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参道にあるツブラジイの大木。ツブラジイは寿命が短いため、ここまでの大木は珍しいです。中学の修学旅行で来た時はイチイガシには気づきましたが、ツブラジイは当時は見たことがなくて気づきませんでした。
総門横のイチイガシ(午後撮影)。
参拝受付側にある天然記念物の個体(午前撮影)。上部と南側半分の枝は損失していますが、樹勢は良好です。京都市ホームページによると樹高19.5m・胸高幹周4.93mです。京都の自然200選にも選定されています。
イチイガシは神社には多いですが、寺院にある例は珍しいです。現在の境内が再建・整備された江戸時代初期に植えられたか、自然植生の残存木と考えられています。総門に仏教徒が守る5つの戒めである五用心(五戒)が書かれており、その中のひとつに「生命あるものを殊更に殺さざるべし」とあります。イチイガシは西南日本の神社で神木されることが多く、神仏習合の時代に植えられた可能性もありますが、京都盆地の潜在自然植生といわれるため、自生個体が残された可能性も十分考えられます。
市指定天然記念物の個体を見上げた様子。イチイガシの葉裏の独特の色合いがたまらなく好きです。
参拝受付側から撮影した様子(午後撮影)。金閣寺ホームページでは「櫟樫」と表記されています。
南東方向に見た様子(午後撮影)。とにかく人が多いので撮影するのが大変です。
金閣寺。庭園も綺麗でした(2022年1月8日撮影)。庭園にもツブラジイがありました。
金閣寺の南にある平野神社にもイチイガシが幾つかありましたが、近くで見ることはできませんでした。
【下鴨神社(賀茂御祖神社)】
賀茂大橋から見た賀茂川(左)と高野川(右)。鴨川デルタと呼ばれる場所で、下鴨神社は2つの川の間にあります。
下鴨神社南側の参道にあったシリブカガシ。1月にも関わらず、どんぐりをつけていました。
境内中央にあるシリブカガシ。下鴨神社のシリブカガシは植栽だと思います。
下鴨神社・糺の森の植生はクスノキ・ケヤキ・ムクノキが優占し、エノキ・シラカシ・アラカシ・イチイガシ・ツブラジイ・スダジイ・シリブカガシなどが混生しています。クスノキは1934年の室戸台風後に植栽されたものです。原生林とも呼ばれますが、植栽されたクスノキや献木が多く、自然植生とは言い難いです(2022年1月8日撮影)。
【京都府立植物園・半木(なからぎ)神社】
京都府立植物園内北西部にある神社で、開園以前からあります。上賀茂神社の末社です。
古くから「流れ木の森」とも呼ばれ、山城盆地の原植生を残す自然林です。
はす池から見た半木神社。
規模は小さいですが、イチイガシが優占しているエリアがあって感動しました!





























