群馬県桐生市・吾妻山とその周辺で、これまでに撮影した写真を掲載します。吾妻山山頂までは桐生駅から徒歩で行けます。吾妻山の山腹は人工林が多く、フモトミズナラ林は山麓と山頂南側に多いです。
フモトミズナラは、桐生市内では足尾山地(特に吾妻山山系に多い)と八王子丘陵に分布し、生育標高は150~500mほどのようです(※①②)。鳴神山は標高980mなので、ミズナラ林になっていると思います。
【水道山公園】
樹高15mほどのフモトミズナラの大木(2022年4月23日撮影)。ある程度土壌が肥沃な場所では大木になります。北関東のフモトミズナラ林では2022年からカシナガ被害が発生し、写真の個体は枯死してしまいました…。
フモトミズナラの花(2021年4月6日撮影)。
【吾妻公園】
ナラ枯れ発生前のフモトミズナラ林(2022年4月23日撮影)。フモトミズナラ・コナラが優占種で、アカマツ・リョウブ・ツツジ類などが混生します。吾妻山ではフモトミズナラとコナラの雑種も時折見られます。
2026年4月18日撮影のフモトミズナラ林。ナラ枯れが拡大して枯れ枝が目立ちますが、完全に枯死した個体はあまり多くはないです。
【吾妻山】
山頂(標高481.1m)からの眺め(2022年4月23日撮影)。足尾山地は山々がつくられてから海に没したことがなく、アジア大陸と関連のある植物も残存しているそうです(※③)。大陸と陸続きだった頃に日本にも分布していたモンゴリナラがこの地に残存したという見解も納得できます。
桐生自然観察の森~吾妻山山頂を歩いたこともありますが、この区間は殆どがスギ・ヒノキの植林地帯でした。しかし、カシワが少数ありました。フモトミズナラとカシワの雑種もあるかもしれません。
【村松沢】
吾妻山山頂を北に進み、村松峠から東に降りた村松沢にはアベマキが生育している場所があります。
後述の文献①によると、アベマキは30本ほど生育しているとのことです(2026年4月18日撮影)。明らかな逸出で、コルク採取用に植林されたのかもしれません。吾妻山にはクヌギも生育していますが、アベマキが生育していた場所の近くにはクヌギはありませんでした。
【桐生が岡公園】
フモトミズナラのどんぐり(2022年9月4日撮影)。
フモトミズナラの花(2026年4月5日撮影)。
フモトミズナラの葉(2026年4月18日撮影)。桐生市ではフモトミズナラの葉で柏餅を作ったそうです(※①)。
桐生では何故かシロバナタンポポが多いです。自然分布は西日本で、東日本のものは移入と言われています。富岡でも見たことがあり、群馬県では多い印象があります(2026年4月5日撮影)。
【白髭神社のシラカシ】
西桐生駅の西に位置する白髭神社には市指定天然記念物のシラカシがあります(2022年4月23日撮影)。
〈参考文献〉
①佐鳥英雄・須藤志成幸・津久井芳雄 桐生市植物誌 桐生市教育委員会 1981年
②桐生市自生植物目録
③須藤志成幸 群馬の植物散歩―美しい花と森との出あい 上毛新聞社 1982年


















