2/28(金)に、河津桜まつりに行きました。河津桜まつりに来るのは10年ぶりです。河津駅周辺の名木も訪ねました。
【杉桙別命(すぎほこわけのみこと)神社(川津来宮神社)の大クス】
樹高約24m・幹周約15m・樹齢1000年以上で、国指定天然記念物です。
かつて、河津地方には「河津郷七抱七楠(かわづごうななかかえななくす)」という7本のクスノキがありましたが、これらのクスノキは明治時代中期までに伐採されました。この木はその中で最後に残された1本です。
【河津桜原木】
ここは人と車が多いです。
河津桜は、カンヒザクラと早咲きのオオシマザクラ(寒咲大島)の自然交雑種と推定されています。オオシマザクラの開花時期は通常、3月下旬~4月上旬ですが、変異が大きく、伊豆大島では12月下旬から開花するものもあるそうです。南伊豆地域では早咲きのオオシマザクラは2月中旬に咲き出し、カンヒザクラも2月下旬~3月上旬に満開になるそうです(※①②)。オオシマザクラは伊豆半島で野生化しており、カンヒザクラと交雑するのも納得できます。
原木は満開でした。
河津川沿いを歩きます。
豊泉橋から上流側。川沿いは5~6部咲きでした。
豊泉橋の上流では、川原に降りられる場所があります。
かわづいでゆ橋から上流側。
峰小橋から下流側。
【東大寺のチーノキ(ホルトノキ)】
チーノキとは、伊豆地方でのホルトノキの地方名です。
幹周750cmで、ホルトノキとしては日本最大です。伝承等による樹齢は850年とされており、平安時代から存在します。天然記念物の指定はありません。
【新町の大ソテツ】
国指定天然記念物のソテツです。葉が少ないように感じました。
地元で取れた柑橘類が沢山売られていました。河津桜は近年では東京でも植栽されていますが、河津や南伊豆は景色が良く、非日常を感じられるのが良いです。
〈参考資料〉
①
②末松 信彦 水戸 喜平 ‘カワヅザクラ'の実生と思われるサクラの特性 静岡県農業試験場研究報告 2003年