奥多摩町には「向寺地のアカガシ」の名で町指定天然記念物に指定されたツクバネガシの巨樹があります。
奥多摩駅から東日原方面行きのバスに乗り、「寺地」下車。寺地バス停から東日原方面へ少し歩くと右手に細い道があり、吊り橋を渡って進むと辿り着きます。
ツクバネガシは急斜面に生育し、谷側へ向かって大きく枝を伸ばしています。
枝はワイヤーロープで支えられています。
葉は沢山ついているものの枯枝も目立ち、幹にはキノコが着生していて、樹勢は良好とは言い難いです。
ツクバネガシは1本のみのため、結実は期待できないでしょう。周囲は殆どがスギ・ヒノキ人工林ですが、断片的に残された自然植生から考えると、本来はシラカシ・アラカシ・ウラジロガシ・ツクバネガシなどの林が広がっていたものと思われます。
帰りに奥多摩駅まで歩いたところ、野生のサルと遭遇しました。