ねりまの名木に選定されているシラカシを見に行きました。
【石神井公園】
三宝寺池北西の姫塚にあります。石神井公園には何回も来ていますが、このシラカシの存在は今まで気づきませんでした。
樹高24m、幹周囲2.5mです。姫塚にはシラカシが植えられたと伝えられます。
幹が真っ直ぐに伸びて綺麗な樹形です。園内には多数のシラカシがあり、後継樹も育っています。カシナガ被害を受けたシラカシもありました。東京では2020年までは被害木の殆どはコナラでしたが、穿入できるコナラが少なくなったのか2021年はクヌギ・シラカシ・スダジイ・マテバシイでも穿入が目立ってきました。
【和田稲荷】
石神井公園の東側にある小さな神社です。
樹高18m、幹周囲3.8mで、シラカシとしては区内最大級です。
このシラカシは幹が3つに分かれています。
【長命寺】
練馬高野台駅の北西にあります。境内には多数のシラカシがありました。
名木に指定された個体よりも写真の個体の方が見栄えがありました。
関東の平野部で見られるカシは、シラカシが圧倒的多数です。シラカシは根を真下に深く伸ばすタイプの樹種で、土壌が深く湿潤な場所を好みます。そのため、関東ローム(火山灰性土壌)が厚く堆積した関東平野は生育に適しているのだそうです。
しかし、シラカシは関東以外ではあまり多くなく、東海以西の低地ではアラカシが主になります。東京では探さなくても見つかるので、逆に今まであまり写真を撮っていませんでした。