ナラ枯れ被害の様子を見に、関東地方2箇所のレッドオーク植栽地に行きました。レッドオークは稀少かつ人気のあるどんぐりである為、申し訳ございませんが1箇所目の場所は非公開とさせていただきます。
【1箇所目】
レッドオークが数本植栽されている公園があります。
レッドオーク、全個体無事でした!この個体は樹高25m、幹径70cmくらいありそうな大木です。
しかし、ナラ枯れ対策は行われていませんでした。愛知・京都・大阪・兵庫などでは幹をビニールで被覆された木を多く見ましたが、関東でナラ枯れが確認されたのは最近であるためか、関東では対策が遅れているように感じます。
レッドオークは枝垂れとまではいきませんが、下の方の枝が垂れ気味の樹形になります。
以前の私は外国産どんぐりも追い求めていましたが、最近の私は植生調査に興味があって国産どんぐりがメインになっています。また、外国産種は日本では若木や1本しかない場所も多く、結実しない場所も多いのです。そのため、レッドオークを見に来るのは久しぶりです。関西ではナラ枯れで多くの外国産どんぐりが消滅したそうで、関東の外国産種も消滅する前に写真を撮っておこうと思っていたのです。どんぐりは不作でしたが、過去に撮影した写真があるので、木の写真が撮れただけでも満足です!
【2箇所目:神奈川県相模原市横山公園】
樹高20mくらいのレッドオークが2本植栽されているのですが…
うわぁ…悲しい…。
1本はナラ枯れの被害を受けていました…。まだ片側半分の枝は生きていますが、いつまで持つでしょうか…。
もう1本は無事ですが、葉の数が少なくてイマイチ元気がないように見えます…。
どんぐりは殆どありませんでした。元々、横山公園のレッドオークは結実が良くないのですが、ナラ枯れで1本だけになってしまうと自家不和合性で殆ど結実しなくなるかもしれません。
関東では、井の頭恩賜公園のピンオークや新宿御苑・林試の森公園のレッドオークが被害を受けたようで、いつまで外国産種が見られるのかわかりません…。ナラ枯れかは不明ですが、野川公園のピンオークも今年に入って伐採されてしまいました…。
う~ん、関東でレッドオークが消滅したら、北海道か東北まで行かなきゃ見られなくなるのかな…。ピンオークも消滅する前に撮影せねば!早急に対策を施してほしいです。