2020年7月25日掲載
2022年12月13日改訂・再掲載
2023年6月12日改訂
私が参考にしている主な書籍・ホームページを紹介します。
〈備考〉
★:超お勧め
△:絶版
【読み物系】
★渡辺一夫 イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか―樹木の個性と生き残り戦略 築地書館 2009年
最初に本のタイトルを見た時は、イタヤカエデに関する本なのかと思ったのですが、日本の主要な樹木の生態・生き残り戦略について非常に詳しく書かれた本です。ブナ科樹木も多数掲載されています。この本と出逢ってから、樹木に対する見方が変わりました!目から鱗の一冊です!シリーズ本の「アセビは羊を中毒死させる」、「アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか」もお薦めです。
★広木 詔三 森林の系統生態学―ブナ科を中心に― 名古屋大学出版会 2020年
日本全国の貴重な森を紹介し、歴史や植生などについて詳しく書かれています。この本を読んでから紹介される場所を訪ねると、見方が変わって楽しいです。
・岩瀬徹・沼田真 図説 日本の植生 (講談社学術文庫) 講談社 2002年
★福嶋司 図説 日本の植生 (第2版) 朝倉書店 2017年
ワイド版で読みやすく、写真や図も豊富でわかりやすいです。前者とは内容が異なります。
・日本樹木誌編集委員会 日本樹木誌1 日本林業調査会(J-FIC) 2009年
・中村幸人 植生から見る里山 東京農業大学出版会 2021年
・小泉武栄 日本の自然風景ワンダーランド:地形・地質・植生の謎を解く ベレ出版 2022年
東海丘陵要素植物の詳しい解説があります。
・工藤 雄一郎・国立歴史民俗博物館 ここまでわかった! 縄文人の植物利用 (歴博フォーラム) 新泉社 2013年
縄文時代の堅果類の利用やクリの栽培などを詳しく知ることができます。
・渡辺弘之 神仏の森は消えるのか:社叢学の新展開 ナカニシヤ出版 2019年
神道・仏教の歴史を交えながら、社寺林・社寺に植栽される樹木について詳しく解説されています。この本を読んでから社寺を訪ねると見方が変わります。森と林の違いも解説されています。
・津村義彦・陶山佳久 地図でわかる樹木の種苗移動ガイドライン 文一総合出版 2015年
樹木は同一種でも遺伝的地域性があることがわかります。ブナ科も多数掲載されています。
・柴田規夫 植物なんでも事典ーぜんぶわかる! 植物の形態・分類・生理・生態・環境・文化 文一総合出版 2019年
タイトルの通り、植物のことが何でもわかります。東海丘陵要素植物も解説されています。
【図鑑系】
★林将之 山溪ハンディ図鑑 14 増補改訂 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類 山と渓谷社 2019年
私の好きな林将之氏の著書です。同氏の図鑑は、解説が具体的でわかりやすいです。一般的な樹木図鑑には殆ど掲載されていないマイナーな樹種も、この図鑑には掲載されています。2019年に改訂版が発売されました。同氏の著書の「琉球の樹木」もお薦めで、巻末の島嶼別分布リストは大変参考になります。
★大久保達弘 校庭の木・野山の木6 ブナの絵本 (まるごと発見!校庭の木・野山の木) 農山漁村文化協会 2017年
・いわさゆうこ どんぐりハンドブック 文一総合出版 2010年
コンパクトなサイズで、日本のどんぐり全種が掲載されています。同著者で1995年発売の「どんぐりノート」では掲載されていなかったハナガガシも掲載されています。どんぐりノートは、筆者が小学生の時に出逢って強い影響を受けた本で、こちらもお勧めです。
日本のどんぐり全種(変種・亜種を含む)が掲載されており、観察場所が記載されているのも有難いです。2004年出版のため、フモトミズナラはモンゴリナラの名で掲載されています。
世界の主要なブナ科が掲載された素晴らしい本です。日本のどんぐりも解説が新しくなっています。また、学名の意味についても解説されています。
・伊藤ふくお フィールド版どんぐりの図鑑 トンボ出版 2007年
2001年に出版された本のフィールド版です。撮影地(近畿地方が多い)が記載されているのが有難いです。変種はあまり掲載されていませんが、日本のブナ科(独立種)は全て掲載されており、写真がわかりやすいです。
△アレン・コーンビス 木の写真図鑑―オールカラー世界の高木500 (地球自然ハンドブック) 日本ヴォーグ社 1994年
【Webサイト】
また良い本やサイトを見つけたら、追記していこうと思います。