ハナノキの花をようやく撮影できました!
東京では数が少ない上に、この時期はモクレンやサクラなどに気を取られて、今まで撮影し忘れていたのです。
ハナノキは、ムクロジ科カエデ属に分類される落葉高木です。雌雄異株で、葉の展開前に暗紅色の花を咲かせます。長野・岐阜・愛知県の湿地や川沿いに自生しますが、野生のものは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。私が関心を持っている東海丘陵要素植物(東海地方に分布する固有・準固有の植物)のひとつです。
雄花(雄株)。国分寺市武蔵国分寺公園にて撮影。
泉・南東口付近に、雄株が1本あることに昨年気づきました。遠目にはトウカエデに似ています。
武蔵国分寺公園は2002年に開園した公園ですが、このハナノキは比較的大きいため、開園前からあったのかもしれません。
雌花(雌株)。小金井市梶野町ハナノキ公園にて撮影。
雌株が2本ありますが、うち1本はあまり元気がありません。昨年5月に果実を見に来ましたが、雄株が近くにないためか、シイナでした。
尚、小金井市には「はなの木通り」というハナノキ並木がある道がありますが、頻繁に剪定されるため、中々花をつけてくれません。
都内では他に、以下のような場所でもハナノキが見られます。
・新宿御苑:雄株(大木)が1本。
・皇居外苑:馬場先濠の土手に4本(性別未確認)。
・都立薬用植物園:雄株が2本。
・都立桜ケ丘公園:池の近くに雌株を含む数本。
また、私は未確認ですが、小石川植物園、赤塚植物園、豊島園、多摩森林科学園にもハナノキがあるようです。
後日、東海丘陵要素植物について書きたいと思います。