先日、「八王子市動植物目録」という文献で、八王子市の小田野中央公園にナラガシワがあるという情報を得たため、行ってみた。
確かに、ナラガシワがあった!!
それも、若木も含めてかなりの数である。
ナラガシワは私の住む東京では非常に数が少なく、「レッドデータブック東京」では絶滅危惧ⅠB類となっている。
私にとっては憧れのどんぐりのひとつであるため、これには大興奮。
どんぐりは少し早かったようで、熟したものはあまり落ちていなかった。
ここのナラガシワは、大粒で細長いどんぐりをつける個体が多く、東京の他の場所では見られないタイプのどんぐりであった
また、ナラガシワとカシワの雑種(チョウセンコナラ)と思われる木もあった。
殻斗の鱗片、花柱が長い点にカシワっぽさがある。葉の葉柄も短く、最初見た時はカシワだと思ってしまった(この公園にカシワは見られなかった)。
小田野中央公園の横には浅川が流れており、浅川の北側にもナラガシワが数本生えている藪があった。
地元の人曰く、小田野中央公園にある木は公園化される前からあったようなので、これらのナラガシワは自生なのかもしれない。
何故、ここにだけナラガシワの群落があるのか非常に不思議である。
ナラガシワは関西以西に多く、私も大阪・京都・兵庫などでナラガシワを多く見たことがあるため、ナラガシワの群落を見て関西に来ている錯覚に陥ってしまった。
どんぐりではないが、オニグルミの実も落ちていたので何個か持ち帰った。
実は拾えなかったが、ヒメグルミの殻も見つかったので、ヒメグルミもあるようだ(ヒメグルミも中々珍しい)。
他にもハルニレがあるなど、珍しい木がやたら多い公園であった。