町田市指定天然記念物に、「清水寺(せいすいじ)のアカガシ群落」というのがある。


清水寺は相原駅から東へ600mほど行った所にある。


アカガシ群落と言っても、境内に純粋なアカガシはない。

その代わり、ツクバネガシ、オオツクバネガシ、ヒメアカガシがある。

特にヒメアカガシは珍しい。


ツクバネガシの大木。11月頃にどんぐりを沢山落とす。

ツクバネガシ(左)とオオツクバネガシ(右)の葉。

オオツクバネガシの方がやや幅広である。

オオツクバネガシは境内東側に大きい木がある。


そして気になるのはヒメアカガシ。

ヒメアカガシ(Quercus acuta var.yokohamensis)はアカガシの変種で、東京都・神奈川県の丘陵地帯に分布するという。

アカガシとアラカシの雑種もヒメアカガシ(イズアカガシ、Quercus×idzuensis)というが、学名が異なるため、これとは別物のようである。

葉は長さ8~15㎝で、アカガシより小形。

オオツクバネガシの1タイプとする説もあるらしい。


境内のどの木がヒメアカガシなのかよくわからないが、おそらくこの木だろうか?

落ちている葉は確かに、アカガシの葉を小型化させたような感じだった。


ツクバネガシにしても関東では数が少ないため、清水寺の林は見応えがある。