町田市指定天然記念物に、「清水寺(せいすいじ)のアカガシ群落」というのがある。
清水寺は相原駅から東へ600mほど行った所にある。
アカガシ群落と言っても、境内に純粋なアカガシはない。
その代わり、ツクバネガシ、オオツクバネガシ、ヒメアカガシがある。
特にヒメアカガシは珍しい。
ツクバネガシ(左)とオオツクバネガシ(右)の葉。
オオツクバネガシの方がやや幅広である。
オオツクバネガシは境内東側に大きい木がある。
そして気になるのはヒメアカガシ。
ヒメアカガシ(Quercus acuta var.yokohamensis)はアカガシの変種で、東京都・神奈川県の丘陵地帯に分布するという。
アカガシとアラカシの雑種もヒメアカガシ(イズアカガシ、Quercus×idzuensis)というが、学名が異なるため、これとは別物のようである。
葉は長さ8~15㎝で、アカガシより小形。
オオツクバネガシの1タイプとする説もあるらしい。
境内のどの木がヒメアカガシなのかよくわからないが、おそらくこの木だろうか?
落ちている葉は確かに、アカガシの葉を小型化させたような感じだった。
ツクバネガシにしても関東では数が少ないため、清水寺の林は見応えがある。