広島 2 - 2 横浜FM
ウタカ
柴崎 浅野
清水 柏
カズ 丸谷
宮原 千葉 シオ
卓人
一言で言えば、今年ってこんな感じだよねという試合でした。
守備の不安定さから先制を許し、それでも同点、逆転。まではいいが、すぐに追いつかれて痛み分け。
1失点目はCKを中村俊輔、完璧なボール。中ではノープレッシャーでファビオがヘッド。
またもセットプレーから失点した。
この時ファビオのマークはシオだった。前節も同じことをやったのだが、修正はされなかったらしい。
後半、相変わらず微妙。ミカと寿人を同時投入してスタジアムを盛り上げ、それでも点が入らなかったからバッテバテのウタカを替えて皆川も投入。
監督。スタミナの少ないウタカの使い方はもっと考えた方が良いかと存じます。
ミカが疲れている相手をぶち抜いてはクロスを供給して、81分、ミカのクロスに寿人がニアで潰れてファーでフリーの皆川が今季初ゴールを叩き込んだ。
途中出場の選手たちで取った完璧なゴールだった。
さらに2分後、またもミカのクロスに拓磨が触ったか否かのボールを、GKが弾く。そこには当然の如く紫のエースがいた。
世界へ挑戦する若武者を送り出すにふさわしい逆転劇。のはずだった。
残りを凌げば勝てる。そう思ったのがいけなかったのか。
逆転から5分後、失点。
クロッサーはフリー、シューターもフリー。そりゃ入るで。
クロッサー小林はしばこーの目の前。
決めた伊藤はまた、シオのマーク。
最近のシオ、マーク外しすぎじゃないか?
何点シオのマークに点取られてるんだ?
そのすべてでシオがきちんとマークに付いていれば、勝ち点2しか取れなかった3連戦、少なくとも2勝はできたよ?
試合終盤千葉は非常に疲れていた。
何事もなければレギュラーとは言えないマルと和也のカバーをして、卓人に声掛けて、攻撃に顔を出して、周りを盛り上げて、挙句波の激しいシオのカバーまでさせられて。
本来なら、千葉と二人で他のカバーをするべき立場にあるシオが千葉の負担を増やしてどうする。
左腕に巻き付けたもの。託さざるを得ないアオやミズの想い。責任。それをわかっているはず。
“頼むぞ塩谷”
シオにはいつでも、その言葉を叫ぶにふさわしい選手であってほしい。
リオでは、シオはあくまでも助っ人。
なら、それにふさわしいプレーをしないと。
しっかり!
*
逆転直後の失点。これは痛恨だったけど、拓磨が惜別のゴールを叩き込むには良い演出だったんだけどな。(^_^;)
拓磨の言う通り、サッカーそんなに甘くないね。
点は取れているのに、3試合で9失点と守備が完全崩壊。これだけ点を取られれば、まあ勝てないわな。
でも私は、拓磨とシオがいなくなったことによってチームに危機感が生まれてむしろ上手く行くかもしれないとか楽観的に考えています。
皆川と寿人。そしてミカ。
毎日サブ組で練習していて連携が取れているこの3人、使わない手はないでしょう。
2人の得点で(嬉しいとか流石とかはとりあえず置いておいて)思ったのは、今のスタメンがいかに得点のチャンスをチャンスにすらせず手放しているか、ということ。
クロスにニアとファーで飛び込む。
こぼれ球を押し込む。
寿人と過去のシャドーたちが常に狙い続けたお手本通りの得点。
こぼれ球を押し込む。それはとても簡単に聞こえて、味方がどう動いてどこでシュートを打つか、どこにこぼれてくるか、それがわかっていないとできない得点。
今は狙っている人すらいないんだ。
どうやったら点が取れるか、それを寿人より知っている人は少なくとも広島にはいない。
そして寿人はただ点を取るだけでなく、味方に点を取らせることにおいても稀有な才能の持ち主だ。
私は勝手にスペースメーカーって呼んでいるんだけど、味方が使うためのスペースを空ける動き。寿人はそれが抜群に上手い。
まあそれを使うか否かは周り次第なんだけど。
そのスペースを面白いように使っていたのが最強トライアングルだった…(´-`)
ともかく、寿人がどう動いて、何を狙っていて、なぜサポーターから絶大な人気と信頼を勝ち取っているのか。
皆川、宮吉、そして拓磨。
寿人から盗むことはたくさん、本当にたくさんある。寿人がわかれば点は取れるよ。
拓磨は世界で闘うために。
残された者は拓磨が抜けたポジションを自らのものとするために。
エースや得点王に勝たないと試合には出られない。
日々が勝負だ。
頑張れ。
キャプテン復帰も近い。
アオがいれば。正直、何度もそう思ったマリノス戦。
そろそろ、闘将が見たい。
シオ、拓磨。
リオで、みんなの想いを背負いながらも自分のために、頑張って来て。
キャノン砲とジャガーポーズを待ってる。
怪我だけは気をつけてね!