鹿島 4 - 1 広島

  ウタカ
 柴崎 茶島
柏    ミカ
 宮原 アオ
ミズ 千葉 シオ
   卓人

全体を通して見れば、前半は悪くなかった。
それでも、コンディションの悪さは感じていた。

フィニッシュ精度や守備におけるマークの受け渡しで集中を欠いているように見えた。


案の定、立ち上がりに失点を許した。
ミズと柏が完全に抜かれて、千葉とシオが同時にスライディングに行って、シュートもニアを抜かれてしまった。

完全に崩されての失点だった。



前半終わり、アオ→シオ→ウタカが巧みに身体を入れ替えてフリーでゴールし1-1で後半へ。



後半から鹿島はカイオがピッチへ。結果的に、これが勝負の分かれ目だった。


後半立ち上がり早々に2失点目。
全員が酷いボールウォッチャーで枚数は足りてるのにフリーの選手がいっぱいいた。

そこに質の高いボールが入ってくるんだから失点は当然。


さらにウタカがボールを奪われたところから立て続けに失点しあっという間に1-3。


それ以降の鹿島は強すぎて強かすぎた。

あの鹿島に勝てるチームがあるならぜひ見てみたい。そう思う程度には勝てる気がしなかった。

鹿島というチームは本当に上手いし、サッカーをよく知っている。


4点目は得点を取りに行っての結果だから仕方がないけれど、後半は紛れもなく完敗だった。







ここに来て、やはりササショーと拓磨の離脱が痛い。

ササショーがいれば、DFをひとりずつ休ませることができるのに。
拓磨がいれば、一発が入るかもしれないのに。
拓磨と寿人で相手の守備を翻弄することだって可能なのに。

たらればを言っても仕方ないことはもちろんわかっているけど、思わざるを得ない酷い試合でした。













コンディションのせいで負けた。そんなことを言う気は全くない。

これから書くことは、自チームがACLに出たことのない人にはきっとわからない。

だけど少しでも多くの人に、少なくとも広島に関わる人だけは理解してほしい。



サンフレの選手たちは20時間かけてタイまで行って、酷暑の中試合して、また同じ時間をかけて日本に帰って、広島に戻ることなくホテル暮らしして、鹿島に行って闘った。

それで疲れていたという事実を述べただけでなんで「言い訳」って言われないといけないの?

疲労は紛れもない事実なのに。


選手たちは誰一人、疲労を負けた理由になんてしていない。
コンディションは関係ないと、これが今の実力だと、悔しさに満ちた表情で語る。



コンディションの話をすれば、何もわかっていない人々が日程は最初からわかっていたことだと言うけれど、わかっていたからって疲れは減らない。


自分に置き換えて考えてみればいい。
タイ出張・中国出張・国内出張を含めた10連勤、全く休みなく自宅にも戻れず、気候と移動の苦しさの中、結果が求められる。
それでしんどいと言えば体調管理がなっていないと批判される。

そう考えれば、ACL組がどれだけ過酷な闘いを繰り広げているか、少しはわかるだろう。



同じくACLアウェー→アウェーを闘ったFC東京だって負けたじゃないか。

しかもF東の選手は(対戦相手がレイソルだったから)まだ自宅に帰ることができるけど、広島の選手は家族に会うことすらできないんだよ。


いずれにしてもACLアウェー→アウェーは厳しい。
少しくらい、考慮してくれたっていいんじゃないの?







ACL組以外はヤマザキナビスコカップを闘った。そう言う人がいた。
私は思うんだ。ナビスコとACLを一緒にするなと。

ACLは、国と国との闘い。環境が違う。判定が違う。スタジアムの空気が違う。移動も長い。互いのクラブと国をかけたプライドがぶつかる激しい闘いなんだ。

ナビスコとは、疲弊度がぜんぜん違う。


しかもナビスコは若手の登竜門と呼ばれるくらい、Jリーグでは出場機会の少ない若い選手が多くを占める。


ACLとナビスコを同じに考えられたら困る。





鹿島は強いし、サンフレが疲れていたから鹿島が勝ったわけでは決してない。実力で、認めざるを得ない敗戦だった。

だけど、広島のコンディションが悪かったことも事実だ。それには少なからずACLの影響がある。

それはわかってほしい。



こんなことを言ったら、また言い訳って言われるんだろうな。
体験したことのない人にわかってもらうのは無理なのかもしれないね。


































みんなウタカに気つかいすぎなんだよな。

走れなくなった選手なんて放っとけばいいのに。
ボール保持もさばくこともできない相手の狙い目でしかない選手なんていらない。


うちには、ワンチャンあれば必ず決めてくれる(少なくともそれだけの実績と信頼を持つ)日本一のストライカーがいるのに。



寿人にチャンスをください。