名古屋 1 - 1 広島
寿人
ウタカ 柴崎
柏 ミカ
宮原 アオ
佐々木 千葉 シオ
卓人
この試合何よりも特筆すべきは宮原和也だ。
偉大なるエースの最多得点。それはもちろん言葉にならないほど素晴らしい。賞賛されて然るべきだ。
そしてそのエースは、私の最愛の人。
それでも、この試合のMOMは宮原和也である。少なくとも私はそう思う。
カズが負傷で出られない。
代役は丸谷か、宮原か。
監督が選んだのは宮原。
その判断は正しかった。
試合の入りは悪くなかった。
立ち上がりはサンフレペースで進んだ。しかしゴールが奪えない。
すると徐々に名古屋ペースになるのは当然。チャンスがありながらも相手に耐えられた。少し嫌な予感もしていた。
名古屋ボールを奪ってカウンターを仕掛けようと攻撃に比重が傾いたその時、寿人とウタカが合わずボールを奪われた。そこから逆カウンターを喰らって失点、先制点を献上した。
前半終了間際、ミカの折り返しをしばこーがシュート。寿人に当たってゴール。
記録は当初しばこーのゴールになっていたけど、結局寿人のゴールになった。
つまりあれが158ゴール目。ついに、ゴンさんを超えた。
間違いなく寿人のゴールだとわかる、さらに言えば佐藤寿人らしい、本当はそんなゴールがよかった。
でも寿人が言う通り、ゴールはゴール。
Jリーグ得点ランキング。
中山雅史の上にある佐藤寿人の名前。
すごすぎて、もはやよくわからないんだ。
でも、日本一のエースがここにいる。
それだけは明白で、本当に幸せに思います。
寿人の最多得点を勝利という形で祝いたかった。「チームが勝てなかったのが悔しい」そんなヒーローインタビューにしたくなかった。屈託のない大好きな笑顔が見たかった。それは非常に残念です。
でも、寿人の偉業はチームの結果によって霞むものではないから。
おめでとう。本当におめでとう。
3人目の息子さん誕生もおめでとう。
そして、ありがとう。
寿人、卓人、佐々木。この3人は通常通り。
その他のスタメン選手、特にアオ、シオ、柏、ミカは調子が悪すぎる。おまけに拓磨も。航平も途中出場なのに疲れていた。
1対1で負けたりパスミスや合わない場面で簡単にボールを失って、カウンターを喰らって、潰すこともできず、簡単にシュートを打たせて、失点もした。
周りがそんな状態だからだろうか。和也一人コンディションがよく見えた。
ファーストディフェンスとして奮闘して、パスカットして、DFのカバーして、セカンドボールを拾って、クリアと見せかけて拓磨へのパスを供給して…
ナイスプレーと思ったそのほとんどが和也。それは決して誇張ではない。
元々物怖じしなくて、若手の割に調子の波の少ない選手ではある。ある程度できるのも知っていた。でも何かが足りなかった。
この試合の和也が今までと違っていたのは、泥臭いプレーを厭わなくなっていたこと。ピッチの中の誰よりも輝いて見えたこと。
前半ほとんど拾えなかったセカンドボール。後半はほとんどサンフレへ。ほぼすべて、和也が拾ってくれた。
それだけで失点のリスクは激減する。
勝ち点1が取れたのは和也のおかげなんだ。
前日、自信を持ってプレーすると言っていた。
屈辱にまみれたソウル。あの悔しさを胸に刻んで、自信を持ってプレーした結果がこれなのか。
もし次も同じプレーができたなら、完全に覚醒と言っていいでしょう。やればできる選手だとわかっていたけど、想像を遥かに上回る活躍に驚愕しています。
カズに無理はさせられないし、アオも含めて、コンディションが悪いなら、和也を使ってほしい。
今は和也の著しい成長を見ていたい。
和也なら、やってくれる。そう思わせるだけの才能とプレーは見せている。
次も期待してる。
和也に負けないように、もっと頑張れガクタク。
駿もね!
*
何とか連敗を止めるも、調子の悪さを露呈して勝ち切れず現在なんと17位。
だけど、あまり悲観はしていない。
選手も言っているように内容はそんなに悪くないし、シーズンは始まったばかり。
ウタカとコンビネーションがないのは仕方がない。それはシーズンを闘って行く過程で構築して行けばいい。
積み上げて来たものがある。立ち返る場所もある。
ぽいちさんと選手たちを信じれば、大丈夫。
悪いサッカーをしているわけではないから、みんなのコンディションが上がって、ひとつ上手く行けばポンポンと上手く行きそうな気がしている。
来週、佐藤寿人生誕祭。そんな日に試合がある。
バースデーゴールを決めてもらって、偉大なるエースを勝利でお祝いしよう!