2015.11.22 J1リーグ最終節。


サンフレの外国人最多得点者がドウグラスになり、Jリーグ最多得点者が中山雅史と佐藤寿人になった。



4年連続フェアプレー高円宮賞受賞も決まった。
これは本当に素晴らしいことで、この事実がどれだけ偉大かみんなわかっていないんだ。

球際を正当に激しく行く、見苦しい抗議や遅延はしない、かつ、ハードワークして結果を出す。口で言うのは簡単でも、それを実行するのがどんなに難しいか。それはきっとサンフレにしかわからない。

サンフレの選手は本当の意味で、サッカー少年の憧れ・良きお手本となっている。

せめて地元メディアはこういうことこそ発信すべき。










セカンドステージ優勝。年間勝ち点1位。

それは素晴らしいことだし、選手はもっと褒め讃えられるべきだと、心からそう思う。


本来ならこれで優勝。選手たちと手放しで歓びを共有できるはずだった。


でも、トロフィーを受け取った表彰式、正直喜び方がわからなかった。選手が歌いはじめた「チャンピオーネ」を私は歌えなかった。

セカンドステージ優勝はWINNERであってCHAMPIONじゃない。タイトルじゃない。
年間勝ち点1位でも、チャンピオンじゃない。



現行の18チームになって以来史上最多の勝ち点74。
他にも史上最多勝利、最多得点、最少失点…等々、史上最強と言っても過言ではない成績を残しながらもタイトルは与えられず、優勝はチャンピオンシップという別の大会で決められる。

レギュレーションははじめから決まっていたもので、それに従うしかない。そう頭では理解できるけど、やっぱり納得はできないよね。







サンフレは、それでも優勝する。それは確信を持って断言できる。

でも万が一チャンピオンシップで負けたら、年間で一番勝ち点を獲得しながら、史上最多74もの勝ち点を記録しながら、名目上はチャンピオンではない、ということになる。






1位サンフレッチェ勝ち点74。
2位レッズ勝ち点72。
3位ガンバ勝ち点63。

サンフレとガンバは勝ち点11もの差がある。

勝ち点11差。サンフレが3連敗してガンバが3連勝したって追いつかない圧倒的な差。
にもかかわらず、ガンバにはサンフレとほとんど同じくらいの優勝の可能性が与えられている。



億が一、ガンバがチャンピオンシップで勝ったらどうする。


ガンバより勝ち点を取ったチームは2つありますがトーナメントで勝ったのでガンバが2015年のチャンピオンです。

サンフレッチェ勝ち点74?へぇすごいねー。でも優勝は勝ち点63のガンバです。


それがまかり通るのが日本のトップリーグ。やっぱりどう考えても可笑しいよ。





勝ち点1位チームにとってチャンピオンシップはデメリットしかない。

2位3位チームは優勝の可能性が残されていること自体がそもそも棚ぼたで、失うものは何もないわけで。のびのびプレーできるだろう。

1位のチームには、サポーターの期待と全国からの注目が勝たなければならないというプレッシャーとなってのしかかる。
サポーターも、きっと選手だって、チャンピオンシップに100%の理解を示すのは不可能だ。


年間勝ち点1位のチームが優勝して初めて、チャンピオンシップは幕を閉じられる。成功だったと言える。
2位3位チームが勝っても、しらける。興行的に大失敗。
つまりチャンピオンシップが成功するか否か、それは1位にかかっている。




1位チームには優位性はほとんどなく、勝てる保証はどこにもない。大きなプレッシャーだけが残る。


考えれば考えるほど1位チームに不利で、納得できないチャンピオンシップ。

それをサンフレの選手たちは当然のように闘おうとしている。

だから、サンフレッチェサポーターを名乗っている者として、最大限のサポートをする。
浦和が来てもガンバが来ても、いずれにしても強い上に苦手。難しい闘いになる。

それでも2015年チャンピオンシップは、サンフレが優勝しなければならない大会だから。


そう思うのは、決してサンフレが1位になったからではない。
たとえ浦和が1位でも、年間勝ち点1位チームが優勝しなければならないという想いは変わらない。




チャンピオンシップは真のチャンピオンを決める大会と言うが、真のチャンピオンは年間勝ち点1位のチーム=サンフレでしかありえない。






12月5日、試合終了のホイッスルが鳴るその瞬間まで、共に闘おう。
紫に染まったビッグアーチでアオがシャーレを掲げるその瞬間まで、見届けよう。

広島を、サンフレッチェを愛するなら。