札幌市内から見える山々から徐々に白さが失われ、代わりに新緑が優勢になりつつあります。
そろそろ夏山モードでの登山シーズンがインする時期ですが、気になるのはやはりヒグマの存在。
昨年の朱鞠内湖での釣り人や大千軒岳での登山者が襲われた死亡事故は衝撃的で、今年も冬眠明けのヒグマ出没が毎日のように報じられ、道東では車に体当たりする事例も発生しています。
これまでならクマを恐れていたら登山なんかできないとあまり気にしていませんでしたが、最近の事故はこれまでとはレベルが違うし、はたまた最近は命根性が汚くなったのか、クマに対する警戒感がかなり高くなってしまいました。
そんなわけで登山に行こうと計画しながらも直前まで行こうか行かまいか葛藤が続きましたが、最終的には登山の趣味を継続する以上、必要な対策をしたうえで、リスクを極力下げ、登山に臨むしかないと、今更ながらあたりまえのことを再認識し、登山口に向かったのでした。
前置きは、さておき、行先は札幌市南区にある豊平山です。
藤野登山口には、7台の先客がいて、なぜか少しホッとする自分がいました。
前半は、渓流沿いの道。写真は2回目の渡渉点ですが、雪融けも終わり水量は少な目でした。
沢を離れ、砕石場の管理道路を横切り、旧砕石道路を緩く登っていくと木々の間から目指す豊平山が見えてきます。
山頂へは、東面コースと北尾根コースがあり、いつもは急な北尾根コースで登りますが、今回は東面コースで登ることにし分岐を左手に行きます。(帰ってから記録を見ると昨年も東コースで登っており、記憶というものは誠に曖昧なものです)
下山してくるパーティーと挨拶を交わし、落石に注意して進みます。東面コースもなかなかの急登です。
なかなか花の名前が覚えられませんが、「ヒトリシズカ」覚えてました。
視界が開けた場所から遠くまだ残雪が多く残る余市岳(左奥)が見えました。
北尾根コースに合流すると少しで山頂です。
豊平山の山頂です。ちなみに国土地理院地図では「焼山」が正式な山名であり、二等三角点の点名も同名です。
南側半分の展望が良く、特にまじかに望む札幌岳方向が手に取るように見えます。
空沼岳から恵庭岳方向
これから縦走する「豊見山」方向
北尾根コースの下りは十二分に足元を確認していきますが、こうしたトレーニングはやはり山でないと養えないです。
沢沿いに戻ると豊見山への短縮路があります。このルートも一定数の利用があるのかルートはしっかりしています。
登山口からのルートと合流し、山頂直下で斜面が開けてきます。
藤野地区の街並みと札幌市民人気no1の藻岩山(右奥)
豊見山の山頂にも立派な標識。
この山は以前展望がありませんでしたが、木の伐採で南方向の展望がよくなりました。
この日は、クマの形跡はありませんでした。今後はできるだけ単独行を避け、期限切れになったクマよけスプレーを再購入するなどクマ対策を強化しなければと思ってます。
GPSトラックログ(一部、東面コースのログがとれていません)