如実に運動不足を感じると出かける場所がある。
近所の、といっても車で20分位の場所にある公園なのだが、海から高低差30~40メートルぐらいか山の上まで曲がりくねった遊歩道があって、鈍った足腰をしゃんとさせるのにうってつけなのである。

 

まずは、坂道に丸太を埋めてある幅広の階段を登り始めると、すぐに息が上がる。無視して上り続けると、今度は足が悲鳴を上げ始める。昔なら口笛なんぞを吹きながら時折スキップなんぞもかましつつ登れた程度の勾配&距離である。

 

まさしく『運動不足ここにきわまれり』、、
半死半生な有様で、或いは犬並みに盛大に荒い息を吐きながら、ようやく一番高いところにある展望台へ。

 

――しばし、休憩。

 

よく晴れた日には、しまなみ街道が結ぶ島々や橋が遠望できるなかなか眺望のよい場所なのだが、この日は天気はいいものの春がすみなのか黄砂おさまらずなのか、残念ながら近くの島までしか見れず。

 

 

 

 

しばらくすると、なんとか息も収まって、今度は緩やかな下りをずっと海まで下りてゆく。
 

管理者があまり花とかに興味がないのか、オールシーズン緑と茶の他にはほとんど彩りのない場所なのだが、それでも幾らか花が咲いているのを横目に見ながら、さすがに下り坂では息が切れることもなく砂浜まで順調に降りる。

 

 

 

 

 

本来ならば、砂浜ダッシュぐらいは敢行すべきところだが、さすがにそこまでの元気はなく、波ひとつない瀬戸内の海を横手に海辺をてくてく歩く。

夏には海水浴場になるそこは、シーズンオフの内にめぼしいゴミを片付けたようで意外と綺麗で、ちょっと得した気分に。

 

 

 

 

お日様も程よく天にあるし、熱くも寒くもなくて、ぼけーっと見ていてもいいかなとかちらっと思うが、残念ながら体力増強の真っ最中であるので、却下……

歩みを緩めずにコースの後半に待つ急坂へと向かう。

 

またもや息がすぐに上がるが、足のほうは疲れても先ほどよりは随分マシ。4分の1死にぐらいで車を止めてある場所まで登りきると、ようやく本日のトレーニングは終了。
まっ、トレーニングつっても、30分ばかり山道を歩いただけなのだが、、

 

 

 

 

途中、満開を過ぎ花を散らし始めた桜に出くわす。
はや、散っちゃうんだなあ、、