「永遠に忘れない」。ニューヨーク岩手県人会の岩崎雄亮会長(66)は“あの日”のことを静かに語り始めた。震災後、極寒のニューヨークの街頭で募金活動をしていたときだ。県人会員が声を張り上げていると、ボロをまとい穴の開いた靴を履くホームレスの黒人男性が3ドルを寄付した。
「私は一晩食べなくても大丈夫。だが日本の被災者は私と違い、明日も次の日も食べ物がないのだろう」
黒人男性が見せた深い思いやりは、ひたすら故郷を思い、支援を訴えた人々の心に感動を引き起こした。
岩崎氏は「たとえホームレスであれ、自分より困った人に手を差し伸べることに感激した」と振り返る。
会員らは募金活動中、多くの米国人から「同時テロの際、日本に助けられた。恩返しです」と言われ、震災とテロによる心の傷が両者を結び付けているとも感じた。
10年前のテロ後、邦人の米国での献身的な行為は地元で感謝された。米滞在10年以上になる会社員の森佳子さんは、テロ発生の直後、「まずは献血を」と現場近くに駆け付けた。
ある記事からの抜粋
さきほども
長い揺れがありました
お友達が心配してくれて
電話mail
あとはピグ部屋にきてくれました
まだまだ怖いけど
みんなに助けられてます
ありがとう
