2013年10月、1度目の手術が終わった当日と翌日は時々目が覚めて話はできるものの、ずっと眠っていまいた。
翌々日(2日後)相変わらずぐうぐう寝ているところに看護師さんが来て
「今日から起きてみましょうか!」
と言いました。
「えっ?!起きるのん?!」
と私も家族もビックリ。
手術をしたらとにかくすぐ動くというのは聞いていましたが、開けられるお腹を全部開けた私も例外ではありませんでした(笑)

時間をかけて少しずつリクライニングベッドを上げていきます。
無事に全部起きあがってベッドの横に腰をかけようと身体を起こしたら・・・

真っ白になって気絶しました(笑)

血圧が下がってしまったようです。
元々私の血圧は少しだけ低めで上は100、下は60ぐらいです。
手術後は痛み止めの影響で血圧が下がるらしく、私の血圧は80後半~90前半と低めでした。
その日から少しずつ、痛み止めを減らし、起きる時間を増やす練習が始まりました。
でも痛みがつらいのでなかなか痛み止めが減りません。

手術3日後はふらふらしながらも無事ベッドの横に座ることができました。
手術4日後はなんとか立つことが出来ました。
手術をした日から、一日、また一日、と驚くようなスピードで身体が治っていっているのを感じます。

私の身体はなんてすごいんだろう!
毎日毎日すごいスピードで治っていく!

自分の身体の神秘と素晴らしさに感動しました。
頑張ってくれている身体の健気さに目が潤みました。
こんな健気な身体を私は酷使していたんだ・・・
どんなに努力しても自信が持てなくて、周りの人たちに自分のことを認めてもらいたいって一心で、いつも倒れるまで仕事してた。
微熱が下がらない状態で3ヶ月以上気力だけで働いた。
休む自分を許せなかった。
「身体さんほんまごめんなぁ・・・つらかったやんなぁ・・・」
もうあんなことはせえへんよ。大事にするよ。
と身体さんと約束しました。

その日の夜中、2時ぐらいです。
寝ていたら

ばーーーーーん!!!!

と雷に打たれたように目が覚めました。
びっくりした私は何が起きたのか分かりませんでした。

「わーーーい!!」
「わーーーい!!」
「うれしい!!」
「いやっほーーー!!」

えっ?!なにっ?!なにっ?!

それは・・・身体の、声、でした・・・。
私は痛み止めで頭がおかしくなったのかと思いました。
おかしくなっていたとしても、聞こえたそれは確かに声(感情)で、私にとっては夢でも幻でもなく事実でした。

身体中がうれしくてうれしくて、むずむずうずうずします。
身体を動かしたくってたまりません。
脚や腕をゆっくり動かしてみます。
胴体も起こしてみます。
ちょっと疲れたので休憩~
そしたらそれぞれの場所がちょっとずつ性格が違うことが分かってきました。

両脚はとってもやんちゃ。元気いっぱい。
両腕はおねえさん。「フフフ」ってにっこり笑ってる感じ。
胃は深緑色で武士みたいな渋いおじさん。
腸は一つの人格じゃなくてポーランドのパレードみたい。にぎやかでカラフルでいつもわいわいしてる。

いよいよ私は本当に頭がおかしくなったのかと思いましたが、もう諦めました(笑)
相変わらず身体がうずうずして、ワイワイガヤガヤうるさくて、全然寝られません。

わかった。歩こうか。

暗い病室の中を行ったり来たりよちよち歩きました。
あれ?これ、歩くの初めてなんじゃ?
思わず看護師さん呼ばずに一人で立っちゃった!
(注:介助してくれる人がいないと危険。一人で歩いてはいけません)
少し疲れてきたのでベッドに戻って横になりました。
達成感でいっぱいです(笑)
身体たちは満足したのかおとなしくなってくれて、ようやく眠ることができました☆


家の裏に咲いてたお花✨