夢の100ドルPC - 2
100ドルPCについて続き。フォーチュン の最新号にのっているようだ。今朝、たまたまネットでみかけた。
やっぱり国連ネットサミットでの発表だった。けれど、わりあいあちこちの会議でやっているようで、先月メイン州であった「Pop!Tech会議」では発表するやいなら会場は大いに盛り上がったとか。
スペックについて昨日のになかったことをみつけた。メモリーの容量が1Gであることに、ハードドライブと間違えてるんじゃないかと書いたけれど、間違っていなかった。フラッシュメモリーを採用するんだって。デジカメやケータイの記憶方式と同じあれ。来年あたりサムソンがハードドライブつきのケータイを発売するっていうぐらいだから、まさかラップトップPCにフラッシュメモリーだなんて想像もつかなかった。CPUはAMD製。NECやシャープのラップトップPCで使っているあれ。それから、自家発電については、取っ手を1分回転させるたびに10分程度使える電力をためることができるそうだ。
きのうのには写真(イラスト?)があったんで、てっきりプロトタイプが公表されているものとばかり思っていたけれど、それはまだ先のことだった。となると結局できないかもしれないんだよね。不可能だと懐疑的な意見も根強いらしいし。
とはいえ。「子ども一人ひとりに、1台ずつ与えよう。子どもは我々の宝だ。ラップトップPCがあれば彼らは自分で学習できるし、教えあることができる」―そんな風に情熱的にこのプロジェクト「One Laptop Per Child (OLPC)」 をとりしきるニック・ネグロポンテに言われると、IT関連の億万長者のハートはくすぐられるようだ。ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、マイケル・デル、それにメディア王のルパード・マードックらが巨額の寄付をしている。なかでもグーグル社と、マードックはそれぞれ200万ドルも。プロジェクト全体では1千万ドル(10億円)が集まっている。
夢があるから優秀な人材も集まるのかな。コスト削減の鍵になるのはディスプレー、ここがラップトップPCで一番生産コストがかかるところだが、4月にインテルのディスプレー部門から敏腕女性研究者をひっこぬいた。彼女の創意工夫で通常なら100ドルするところを35ドル程度に押えるところまできたらしい。
受け入れる側の途上国政府にしても、ブラジル大統領が100万台を購入すると明言、チリ、アルゼンチン、タイ政府も購入を口にしている。途上国のみならず米国内においても、マサチューセッツ州知事が50万台を買うと言っている。100万台なら、1億ドル(100億円)。相当な額だ。
相当な額?さ~て、ここに一つの大きな疑問がある。例え100ドルPCが出来たとして、買える国がどれくらいあるんだろう?途上国の教育と言えば、教科書もろくなかったりするところだってあるんだし。いくら100ドルでもそんなんじゃ買えるわけがない。こんなもんいるのかっていう声さえある。そこまでひどいところは対象外なのかもしれないけれど、ならば、ネット代はどうするんだろう?この点は、200万ドルを寄付をしているAMDのCEOでさえ懐疑的だ。この人曰く、PCのほうは2、3年で100ドルで売れるものができるだろうけれど、技術サポートやアプリケーションの開発(プロジェクトの一環として専用の学習ソフトを、ゼロックの研究者とMITの数学や教育の専門家が共同開発しているものの)、プロバイダーのためのビジネスモデルといったものが特定の受益者を生むような形でなく継続発展するような仕組みが必要だといっている。前途多難だけれど、どう展開していくのか興味津々。