日本特有の風土(コンディション)といいますとすぐに「高温多湿」と答える人が多い。
しかしそれは東京や大阪など都会に住む人だけの体感であって、札幌や鳥取や福岡の気候ではない。
日本は南北に長いだけあって、気候はてんで一律ではないのです。
雪深い豪雪地帯で乾燥したところもあれば、温暖な瀬戸内や砂漠なんていうところもあり、実にバラエティーに富んでおります。
ですから、「日本の風土に根ざした家屋」が長い間に育つなどということは、「風土」そのものが千差万別であることからして、あり得ないことです。
それを意識的にせよ無意識にせよ、十把ひとからげにして「日本の風土に育まれた家」などという売り方をする。
これは外国ものに対する対抗手段としてのキャッチコピーですが、一種の目くらまし。
「日本の住宅」だけがなにか深い根拠と訳があるような思わせぶりなのであります。
