【「いいこと?人生に大切なのはね、自分に何が起こったかじゃなくて、
起こったことにたいして自分が何をするか、なのよ。
起こったことなんて、そのまま受け入れればいいの。
どうせ過去は変えようがないんだから。
でもね、考え方ひとつで、起こったことをチャンスに変えることはできるの。
ピンチはチャンスよ。分かるわね。―以下略。」】
―――本文より引用
大事なことほど小声でささやく 森沢明夫
読み終わりましたー!!!
ハードカバーサイズ(ハードカバーではないw)の大きな本で
330ページくらいなんですけど2日で読み終わりました( ´艸`)
最初を思うと読むの本読むのだいぶ早くなったかも。
なんだかとても心が温かくなる本でした。
◇
この話はキーパーソンとなる人物の助言が登場人物たちを
救っていく感じのお話なのですが、とにかくキャラ濃すぎ(笑)!!!!
終始楽しみながら話を読み進めることができました。
*
誰でも不安や悩み、痛みがありますよね。
それを救ってくれるような、強いって思われる人がいるのも確かですね。
でも完璧な人なんていないし、
やっぱりそれぞれの苦しみや痛みを乗り越えてこその強さがあるんだなって
そんな風に強く感じた作品でした。
さらに思ったのは、【心の拠り所】について。
何でも話せるっていうような、悩んだとき傍にいてほしいって思うような、
“この人なら”って思える感覚。
(大抵、家族だったりするかもしれないけど
必ずしも家族である必要はないなって思った。)
自分がふらふらしてても、助けを求めたら・近くにきたら受け入れてくれるような関係。
そういう関係を築くことって非常に難しいですよね。
でも一人でもそのような人がいれば、
きっと何が起こったとしても越えていける力になるのだろう、と。
築くのは難しいですけど、心の距離って多分
なんとなく、感じるものなんじゃないかなーって思いました(^O^)。
そのような心の拠り所は大切にしなければなりませんね。
頼りすぎることなく、頼られすぎることなく。
一方的にならないで、お互いに支えあえるのが望ましいように思います。
◇
この話は登場人物のそれぞれの視点で順番に語られ、
個別なストーリーが成立しています(私の好きな書き方(^∇^))。
キーパーソンの名言が数箇所に散りばれられていて、
伝えたいのだろうってことが自然と伝わってくるお話ですね!
こういうのは読み応えがあるから好きだな!!
この中のストーリーの中で心にぐっときたのもありましたねっ
やっぱ子供はかわいい!!!←
本で感動して泣けるっていうのもなかなか数少ないので、
そういうときは素直に涙を流してみることに(笑)。
とても素敵なお話でした。
そして(毎度ながら)記事書き終わってから気づいたけど、
二月に読んだ『あなたへ』の森沢さんの作品だったという・・・
(※booksカテゴリー過去記事参照)。
そして新作?だったという・・・(2013/5/25発行)。
これも著者名で選んだとか全くなく。適当に手にとった本なのに。。
記事を書きたくなる本ってやっぱり私の中で決まってるのか・・・なΣ(・ω・ノ)ノ!?
【この本のあらすじ―Amazonより引用】
心の傷は、ぜーんぶ、ここに置いて帰りなさい。
生きることへの感謝を取り戻せる場所。
その店に集う人々のくすぶっていた人生が、今生まれ変わる。
その階段を下りると、希望の扉が待っている。
生きることへの感謝と愛おしさを取り戻せる場所―そこは奇跡のスナック「ひばり」。
その店を経営するのは、2メートルを超えるマッチョなオカマのママ。
規格外のカラダと愛と、痺れる言葉で、心に傷を抱えた人達の止まっていた時間が、
静かな夜とともに動き出す。
駅前の寂れた通りの地下にあるスナック「ひばり」。
そのママは身長2メートルを超えるマッチョなオカマ・通称ゴンママ。
彼(彼女?)の回りに集まるのは、一癖も二癖もある「変わり者」ばかり。
エロジジイ社長、金髪モヒカンの歯科医師、シャイで生意気な男子高生、
謎のセクシー美女、うだつの上がらない中年サラリーマン……。
同じトレーニングジムで出会った彼らは、いつもは愉快にトレーニングに励んでいるようにみえるのだが、
それぞれ人知れず心に傷を抱えていて――。
心の垢を洗い流す感涙小説!
【森沢明夫さん略歴―本書より引用】
1969年、千葉県生まれ。早稲田大学人間科学部卒業。
2011年、『津軽百年食堂』が映画化。
『あなたへ』は高倉健主演映画の小説版として18万部のベストセラーに。
そのほかの著者に『虹の岬の喫茶店』 『ライアの祈り』 『あいぞらビール』
『東京タワーが消えるまで』『夏美のホタル』『青森ドロップキッカーズ』など多数。
ノンフィクション作品『ラストサムライ 片目のチャンピオン武田幸三』で、
第17回ミズノ スポーツライター賞優秀賞を受賞。
おわり☆