こんにちは。山元です。
すっかりご無沙汰しておりますが、皆さんいかがお過ごしですか?

アフガニスタンの現地の様子の話は、駐在中の児島にすっかり任せてしまって
いますが、今日は東京から、アフガニスタンの話題を…。


去る6月16日(火)、17日(水)に、全労災ホール「スペース・ゼロ」(東京都渋谷区)で
アフガニスタンの歴史を描く英語劇 『クロスロード・カントリー』 が上演されたので、
観に行ってきました。
(どなたかご覧になった方はいらっしゃいますか??)

内容は、1970年代から2002年に至るまでのアフガニスタンの歴史が、実際の出来事
や歴史的人物を絡めながら綴られていくというものでした。
とても派手~な舞台装置という感じではなかったのですが、時として幻想的であり、
時としてごく日常的な様子を感じさせたり、と、興味深い演出で、アフガニスタンを
取り巻く大国や周辺国の利害関係、それらに翻弄されたアフガニスタンの姿などが
とてもうまく表現されていました。

アメリカや旧ソ連の政府関係者がそれぞれの執務室で話す場面では登場人物が
スーツを着ていて、一方、アフガニスタン国内の場面では、登場人物はアフガン服に
身を包んでいる…、そんな姿がとても対照的で、同じ「時間」を過ごしていても、
それぞれの思いを持ち、それぞれの場所で、それぞれの時間が流れていることを感じ、
一つの舞台の上でも、世界の大きなつながりを感じました。
(アフガニスタンの人が一切スーツを着ない、という意味ではないですよ!)
そして、時として、役者が観客席に向かって直接問いかけてくる演出に、この舞台が、
単なる歴史物語という現実と切り離された「時間・空間」ではなく、今の私たちにも
つながっている話なんだということも実感させられました。

また、銃声の効果音とともにカラシニコフを発砲する軍人役の姿を見て、アフガンに
駐在していた時の様子や、茶色い砂塵が舞っている、あの乾燥した空気の感覚が
ありありと身体によみがえってきました。


この舞台は、特定の人物や国家が悪いのだと糾弾するのではなく、これまでの歴史
を振り返り、これまでの過去を知った上で、アフガニスタンが立ち直るために、今後、
今の私たちに何ができるか考えるきっかけを与えたい、というのが上演の狙いだそう
です。

残念ながら、アフガンの治安は落ち着いているとは言いがたい状況ですが、現地の
人びとの多くはただ、穏やかに暮らしたいと願っています。
アフガニスタンの人びとは、見知らぬ客人ですら穏やかな笑顔でもてなしてもくれる、
温かく、気品高い人びとです。
アフガニスタンはもともと農業の盛んな、歴史も伝統もある、とても美しい国です。
いつの日か、そんなすばらしい国へとアフガニスタンが立ち直り、皆が観光地として
自由に訪れることのできるぐらい、安定した場所になればいいなと思っています。



…ところで、東京からのお知らせとして、もう一つ。ぶーぶーぶーぶーぶーぶー
ピースウィンズ・ジャパンは、6月1日より、携帯サイトを開設しました!
携帯サイトだと、簡単な情報しか読めないものもありますが、この度開設したサイト
では、パソコン用のホームページに掲載しているほとんどの記事を見ることのできる
なかなか優れモノキラキラなサイトです。得意げ

この「アフガニスタン便り」も携帯からご覧いただくことができますが、ぜひぜひ、
ピースウィンズのホームページのサイトも携帯からのぞいてみてくださいね~携帯
詳しくは以下をご覧ください!

PWJ携帯サイトを開設しました (パソコンPC用ページ)
PWJ携帯サイトを開設しました (携帯携帯用ページ)

携帯ピースウィンズ・ジャパン携帯サイト

ちなみに、ピースウィンズのホームページの「現地活動ルポ」のところで、私も時々
記事を書いたりしています。ふと思い出したら(?)、こちらもご覧くださいまし~音譜