こんばんは、児島です。


サリプルの最近の気象状況は、

3月に新年を迎えてから、ずっと最近まで、

寒気と暖気の繰り返しである。

暖気が入って暖かくなり、花が咲き始めた、と思えば、また寒気。

この週末も、寒冷前線が通過して雨がふり、寒が戻った。


サリプル在住のスタッフと話していると、

「未だにサンダリ(炬燵)をしまってないよ。寒い日は、まだ炬燵にあたってる」

と話してくれた。


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以前、今年の2月に、このブログで、

”アフガニスタンの炬燵”という題でアフガニスタンの炬燵を紹介したら

ブログを読んでくださった方からコメントを頂戴し、

サンダリの構造について質問を頂いた。

そのときの私からの回答は、

言葉でしかできていなくて、上手く伝えられなかった。

せっかく、数少ない、私のブログを読んで頂いた方の質問であるのに、

ちゃんと応えられないのも申し訳なく思っていたところ、

今回、スタッフがまだサンダリを使ってる、というので、

写真を撮ってきてもらった。


一般に、

特に地方出身のアフガニスタン人は、

あまり私生活を見せたがらないものなのだが

そのスタッフは、日本の炬燵とサンダリが似ている、ということに興味を持ってくれて

いそいそと写真を撮ってきてくれた。


ですので今日は、早速その写真を使って、

サンダリの構造について、以下に順を追って図解してみたいと思います。



図解① 机部分を見てみますと、このようになっています。

アフガニスタン便り-図解こたつ①




図解② これを横から見ますと・・・

アフガニスタン便り-図解こたつ②

足を乗せる棒がついています。




図解③ 一方、部屋の中の、炬燵を据える四角い穴と、炭を入れる穴はこんな感じです。

アフガニスタン便り-図解こたつ③




図解④ 炬燵を据える四角い穴に、テーブル部分を据えますとこんな感じです。

アフガニスタン便り-図解こたつ④




図解⑤ 炬燵のテーブルを据えたところを横から見ますと・・・

アフガニスタン便り-図解こたつ⑤

炭の穴に足を突っ込まないように、足をかける棒があるわけです。




図解⑥ これに、炬燵ぶとんを載せまして・・・

アフガニスタン便り-図解とたつ⑥



図解⑦ ふとんをパッと広げますってえと・・・

アフガニスタン便り-図解こたつ⑦



図解⑧ あったか、ラクチンなのでゴザイマス。
アフガニスタン便り-図解こたつ⑧

いかがでしょう、サンダリの構造がお分かりいただけたでしょうか。

構造はほとんど、日本の炬燵と同じです。

違いといえば、家が泥で出来ているため、

炭用の穴を、床にじかに掘っているところでしょうか。


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ともあれ、

いくら寒の戻り、といっても、野山ではすでに花が咲きほこっており、春であることには違いない。

サンダリもそうすぐ片付けられるだろう。

もうすぐに、暑い乾季がやってくる。