こんにちは。山元です。


遅ればせながら、皆さんはどのようなバレンタインデーを
過ごされましたか?
チョコレート屋さんは、かわいくておいしいチョコレートを
たくさん準備していたのでしょうか。チョコレートラブラブ


アフガニスタンでは、チョコレート屋さんが大盛況!クラッカー
ってなことはなく、普通の木曜日でした。
(それに、サリプルにはそんなこじゃれたお店もないし・・・)



そんなわけで、今日は、アフガニスタンを飛び出して、
私が2007年2月まで赴任していた、西アフリカのシエラレオネから
バレンタインデーにまつわる詩をお届けします。
(もうバレンタインデーは過ぎてしまいましたが、まあ、1週間以内なら
よしとしましょう。もしくは、来年に向けて!)



この詩は、シエラレオネ事務所で働いていた、「ソロモン」という名前の
現地スタッフが書いた詩です。


何故、こんなものを、今、アフガニスタンで私が持っているのか、というと、
かつて、この詩を書いたスタッフが、事務所の皆が見える場所に、
読んでくれ!とばかりに置いていたので、

ちょっと気に入って、その詩を写真に収めたのですが、
その写真を、たまたま最近、自分のパソコンから発見したわけです。


ちょっとキュートで、そして、ちょっとシエラレオネの日常生活を垣間見る
ことのできる詩だと思います。(訳は、私、山元めぐみです)



        クローバー      クローバー      クローバー


    「ソロモンからのバレンタインの願い」


真実の愛を見つけるのは難しい
誰にでもできることじゃない
でも、もしも、真実の愛を見つけることができたのなら
それは永遠に続くもの
もしも、貴方がその大切な真実の愛を見つけたとしたら
決して手放さないで
一度失ったら、もう二度と手にすることはできないかもしれないから

友情度チェック!
もしも僕のことを愛してくれているのなら、電話して
もしも僕のことを真の友だと思ってくれているのなら、
携帯電話に着信を残して
もしも僕のことを気にかけてくれているのなら、
僕が君の携帯電話にメッセージを送った時に返信して
もしも僕のことを好きでいてくれているのなら、
携帯電話に楽しいメッセージを送って
もしも僕のことを嫌っているのなら、ただ無視して


すがすがしい朝は、すがすがしい笑顔に値する
すがすがしい朝は、貴方のような素敵な人にすばらしいことを
もたらしてくれる、この世の創始者に対する暖かい賞賛に値する


幸せなバレンタインデーを・・・



        クローバー      クローバー      クローバー



いいこと言ってるのに、電話をかけるだけで愛が量れるんかい!
と思わず、ツッこんでしまいたくもなるのですが、
この、携帯電話については、こんな背景があるんです。



シエラレオネの携帯電話事情としては、
基本的にはプリペイドカードを購入して使用する人が多数です。


携帯電話自体は、高価でとても手が出ない!というほどでは
ありませんが、所持金が足りなくて、プリペイドカードが買えずに、
通話ができない、ということはよくあります。



ですので、皆、自分の通話料を節約するために、電話をかける時は
いわゆる「ワン切り」をして、着信だけを残して、相手にかけてもらう
パターンが多いのです。
時には、「節約」でなくて、本当に、電話をかけるだけの度数が
残っていない時もあります。


以前、あるスタッフが体調不良で休暇を取った際に、まだ回復しない
ので、予定よりもう一日休暇をのばしたい、という時があったのですが、
連絡するにも携帯電話にはプリペイドカードの度数がすでに残って
おらず、休みの連絡をするために、知人を事務所に送ってきたことも

ありました。



そのようなわけで、このような精神が宿っている(?)ソロモンには、
きっと、わざわざ自分のために電話代を費やして、電話をかけてきて
くれる、ということがとてもうれしいことに思えるのかもしれません。



まあ、この「ワン切り」はアフガニスタンのスタッフでも同様の傾向が
見られますけどね。
もちろん、シエラレオネでもアフガニスタンでも、皆が皆、そう、という
わけではありませんよ。



「普通に」電話をかけるだけで、その人を愛しているということになる、
というのは、やはり、なんだか解せない部分はありますが、それでも、
ソロモンが言うように、本当に自分にとって大切なものを見つけたら、
人でも、ものでも、夢でも、健康でも、何であっても、

それを失ってしまわないように、大切にしたいですね。



 

  おまけヒヨコ シエラレオネの難民キャンプで出逢った男の子