さて、12月帰国時の報告会でアフガニスタンの女性達のおける現状についてお話をさせて頂きましたが、一つの問題として、未成年婚や年の離れた男性との結婚を強いられることを挙げたと思います。

アフガニスタンでは、結婚の際に、
女性の意思が取入られることが少ないようです。

地元有力者が未成年の少女と結婚してしまう、
お金に困って若い娘を結婚させてしまう、
ということはよくあります。
(結婚する際、男性の家族が女性の家族に多額の婚資("Bride Price")を支払うことが慣わしであるため。)

法律では、16歳以下の少女の結婚は禁じられていますが、
違法であっても、取り締まる司法システムは機能して
おらず、未成年婚は一般的に行われ続けています。
特に村落部では12歳、13歳程度の少女が結婚させられる、
というのは珍しいことではありません。

若くして結婚させられてしまうことは、
身体が未発達なうちに子どもを産むことにもつながり、
アフガニスタンの非常に高い妊産婦死亡率につながっていると思われます。
また、既婚女性の外出や異性との接触は非常に厳しく制限されるため、
若く結婚することにより学校に行く機会も奪われてしまうことが多くあります。

このような現状を知るための良い記事を発見しました。
登場する女性は、未成年ではなく、成人ではありますが。

http://iwpr.net/?p=arr&s=f&o=333410&apc_state=henparr

IWPR
とは、紛争地などにおける中立で正確な報道の発信と、
ジャーナリズムの普及のための研修事業を行っているNGOです。

アフガニスタンでも活動しており、
南部のヘルマンド州で若手ジャーナリストの研修を最近開始したそうです。

その研修生の1人が、自分の家族について書いた記事です。
このようなセンシティブな話題を、アフガニスタン人男性が、
しかも自分の家族の書いているというのは、
非常に珍しいことだと思います。そのような
事情もあって、匿名の記事となっていますが。

記事は英語のみなので、翻訳した記事を明日掲載します!