私の友人Mさんの教え子であるYちゃんからの質問を元に、ブログでアフガニスタンの衣食住を取り上げています。

本日はアフガニスタンの女性の服装です。

前にもお話した通り、都市部と農村、地方や民族によって服装は異なります。しかし、共通して言えるのは、肌の露出を控えているということです。ご存知イスラム教では、女性は髪や肌の露出を控えるようにとの教えがあります。この「露出度」の程度の解釈には色々とありますが。

一般的に、女性はダボっとした長袖のワンピースのようなものの下にズボンをはいています。また、髪にはスカーフを巻いています。家の中ではこのような服装が一般的です。

座っているので、ちょっと見えにくいですが、ワンピースのようなものにズボンをはき、スカーフを巻いています。

子供は、外に外出する時はこのまま外出します。

村の女の子の服装。街中と比べると、村の女の子は赤や緑など、色が明るい洋服を着ています。

しかし、年頃になると、外出時には親戚ではない男性に顔や体を見られないように、「ブルカ」や「チャドール」をかぶって外出します。「ブルカ」を知っている人は多いと思いますが、プリーツ加工した体をすっぽりと頭から覆う布で、目の部分は見えるようにメッシュ状となっています。「チャドール」は大きな一枚布スカーフのようなもので、体をすっぽりと隠すように頭や体を覆うものです。街中ではブルカが一般的ですが、農村ではチャドールの方を良くみかけます。


特にサリプル市内ではほとんどの女性がブルカをかぶっているのですが、いざ探してみると、ブルカ姿の女性の写真が見つかりませんでした。写真に写されることを禁じられたり、嫌がる女性が多いので、なかなかカメラを向けるのに躊躇するからだと思います。

「ブルカをかぶる女性」というのは、タリバン政権の象徴となっており、タリバン政権の崩壊とともに、「女性はブルカから解放される。」と思っていた人も多かったようです。確かに、タリバン政権がブルカを強要していたのですが、実際は、昔から存在するものであり、タリバン政権前も後ももブルカを使用している女性が多いのです。

都市部や、政治家などの女性は、ブルカやチャドールをかぶらずに外出をしますが、少なくとも北部では少数派です。