アユッドタウンの緊急シェルターが完成! | NGOピースウィンズ・ジャパン スーダン駐在スタッフのブログ ナイルでまいる!南スーダン“こにょこにょ”レポート

アユッドタウンの緊急シェルターが完成!

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弊団体の”現地活動ルポ”が更新されました。
http://www.peace-winds.org/jp/act/sudan/120904_1800.html
以下、記事からの抜粋です。

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、今年5月から避難民へ提供する緊急シェル
ター(簡易住居)の建設をアユッド郡で始めました。雨期が始まる 直前という
こともあり、資材の輸送にはとても苦労しましたが、現地スタッフと避難民と協
力し、6月下旬に82棟全ての建設を終え、7月下旬につい にプロジェクトが終了
しました。

アユッドタウンに逃げてきた避難民の多くは、隣のウロール郡の出身者が多く、
今年2月に同州で民族同士の争いが起きたために、家財道具などを一切 持たず、
隣の郡に避難してきました。南スーダンでは、本格的な雨期が始まると、豪雨と
嵐に見舞われてしまうため、雨風を凌ぐことができる住居が必 要でした。

雨期に入り雨が降りだしていたこともあり、多くの避難民は疲れた様子を見せて
いましたが、シェルターが完成していくにつれ、人々は活気を取り戻し ていき
ました。牛肉を焼いている家族もあり、子どもたちは元気いっぱいに走り回り、
キャンプのいたるところで笑い声が聞こえるようになりました。

逃げてきた人々は、草を刈りこんで小さなテントを作って住んでいましたが、ス
ペースはとても小さく、寝ていると足が出てしまうくらいの大きさでし た。雨
が降りだすと、この小さいテントに5人くらいが丸まって雨が過ぎ去るのを待ち
ます。雨の日に、家の中を見せてもらうと、いたるところで水が 滴り落ちてい
ました。

簡易住居の建設は、支柱となる木材を集め、基礎となる穴を掘り、立てた柱にビ
ニールシートを釘で打ち付け、屋根と壁を作っていきます。雨が降って くる前
になんとか完成させたいという思いから、ハイペースで建設にあたりました。

大人が、穴を掘っていると、子供も手伝いたくなってくるのか、いたるところで
小さい子供が穴を掘って遊んでいました。

避難民の人々は、現地スタッフや私を見ると、とても嬉しそうに、口々に「シェ
ルターができてとても嬉しいです。これで安心してこどもたちと過ごす ことが
できます。」と簡易住居完成の喜びを伝えてくれました。

アユッド郡の避難民に対するシェルター支援は一段落しましたが、ジョングレイ
州の各地では、民族間の衝突が引き続いており、今なお予断を許さない 状況が
続いていることから、PWJは今後も必要な対応ができるように備えを続けていき
ます。

ジャスト・ギビングでチャレンジ「南スーダン共和国をもっと多くの人に知って
ほしい!」を始めました。
http://justgiving.jp/c/8412

皆様から応援の頂けると嬉しいです!!

報告:景山