水商売 | NGOピースウィンズ・ジャパン スーダン駐在スタッフのブログ ナイルでまいる!南スーダン“こにょこにょ”レポート

水商売

…といっても、艶めいた話ではない。

南スーダンで水にまつわる身近なビジネス、という意味で見渡すと、まずはミネラルウォーターが目につく。生産国はお隣のウガンダで、一見、スーダンとウガンダ、両方とも東アフリカの国で何が違うの?と言われそうだが、簡単に言うと発展度合いが違う。気候もだいぶ違う。ウガンダの首都カンパラや、ケニアの首都ナイロビは、高原地帯にあるため、その緯度にも関わらず、意外と年中涼しい。

個人的な感想で言うと、スーダンからカンパラ、あるいはナイロビへ行くと、「ああ軽井沢!」とつい思ってしまうくらいである。電気も水もあるし、快適なホテルもレストランも、ヨーグルトもアイスクリームもある。お金さえ出せばいくらでもゴージャスな消費が楽しめる。資本主義システムを賛美したくなる一瞬である。

話を戻してミネラルウォーターだが、このウガンダ産”Rwenzori”(山の名前。日本でいえば「南アルプス天然水」といったところか)が500ml入りのペットボトルで売られており、ほぼ市場を独占しているといっていい。

ミネラルウォーターなんて、一体誰が飲むの?と言われそうだが、基本的には援助関係の外国人や政府関係者だが、現地の人も、少なくとも町に住んでいて現金収入がある人たちは、割とふつうに飲んでいるようだ。

ただ、よく観察してみると、コーラやファンタなどの同量のペットボトルが約1ドルのところを、ミネラルウォーターはその半額、時には同額なので、「どうせお金を出すなら…」と、炭酸飲料を買う方が多いようだ。ちなみに、スーダン産の青リンゴソーダもあり、私は某コ○・コー○社の商品よりも、こちらを贔屓にしている。

ところが、だ。そのウガンダ製品が席巻していた市場に、最近、スーダン産がやっと登場し始めた。だが、名前が”Cool”で、心なしか前出の有名某社の商品によく似たロゴマーク。しかも、写真が、ここは一体どこのトロピカルな島なんだ?と思ってしまうようなビーチリゾート風…。(スーダンは基本的に内陸国で、唯一北部にPort Sudanと呼ばれる港があるのみのはず。)さらに、味も製造過程もいまいち不明瞭なため、知人の間では甚だ評判が悪い。しかも、ミネラルウォーターではなく”Drinking Water”という表示。噂によると、川の水を濾過して飲料に適するような処置がしてあるとか…。

だが、縁あってスーダンで仕事をしている以上、地元商品につい肩入れしてしまいたくなるのも人情である。まだまだマイナーな”Cool”だが、きっと数年後には、ウガンダ産の水を駆逐している…かもしれない。



ニシノ