ワイルドライフ
サファリパークのようなタイトルだが、南スーダンのれっきとした省庁名である。
お隣のケニアの観光資源といえばライオンやキリンを見るサファリツアーだが、スーダンも同じような野望を持っていて(今からがんばっても果たしてケニア以上の設備を作れるかどうかは微妙だが)、ワイルドライフ省の任務も動物保護と密猟者の取締りだと聞く。
そういえばたしか昨年も、乾期後半、動物たちが大移動を始めるころになると、ワイルドライフ省の役人たちがサバンナに繰り出して、保護活動にいそしむ、、、、というよりは、アンティロープ(鹿の一種)を撃ちまくって、道端で解体・販売していた姿を思い出す。
一応これも、殖え過ぎた種の数をコントロールし、大枠では「保護」の任務を遂行しているとのことなのだが、果たしてそこまで厳密にやっているのか、それとも牛やヤギよりも美味とされる肉目当てなのかは…これまた微妙だと正直思っている。
PWJがフィールドオフィスを構えるボーの町にも、霞ヶ関のような(言い過ぎか?)官庁エリアはあり、農業省や建設省と並んでワイルドライフ省の建物もある。
が、あるのは建物だけではない。
檻が幾つか並んでいる。
中には、メスライオン1匹、ワニ15匹(ワニと一緒の水槽には亀もいる)、サル2種類が2匹ずつ、しばらく前はダチョウもいたのだが、これは森へ返したらしい(食べられたという説もある)。
メスライオンは、実は以前は州知事公邸の庭で買われていたのだが、夜毎の遠吠えと物騒な威嚇に州知事から持て余されて、最近こちらに移された。
以前は、州予算で毎日2匹の生ヤギを食べ、お世話係が石鹸で体を洗っていたそうだが、ワイルドライフ省に来てからは、省の予算で飼われているせいか、心なしかスリムになったようだ。
仕事の打ち合わせで省庁エリアを訪ねるときなど、ミニ動物園のような感覚で、ついついワイルドライフ省の庭に足が向いてしまう。地元の人たちにとっては格別珍しくもない動物(ライオンを除くが)たちかもしれないが、私にはちょっとしたお楽しみである。
ニシノ