生きる力
生きる力のある人になりたい。10代後半に色々な土地に出かけ、たくさんの人たちの生き方をみて、漠然と私の目標になった。
私は、都会育ちのため、都会では生きられても、大自然の中では生きていけない気がする。そんな風に思っていたから、東ティモールのレテフォホの生活にはかなり憧れがあった。実際行ってみると、自然の中で生きる逞しさは少しずつ備わってきている気がする。
そして、その逞しさを教えてくれる先生は、自然であり、地元に住む人びとです。
あれ?電気無いけど?
じゃ、暗くなったら寝よう。
あのー、ドアに手のひら以上の大きさの蛾がとまってますけど。
えい!棒でつつく。
あのー。水がありませんけど。
じゃ、湧き水でてるとこまで汲みに行こう。
あのー、トイレありませんけど。
あ、その林はいい場所だよ!
あのー、道が途中から川になってますけど。
おっきな石と木を水に置いて進めば、大丈夫!
あのー、その鳥生きてますけど。
最初に足を持って、首をちょんって切って、血を出すんだよー。
なるほどねー。
キャーキャー言いながら、こんな経験をしていると、五感がさえてくる感じ。そして、結構楽しんでいる自分がいる。
暗くなったら、眠くなるし、太陽が出たら気持ちいいし、いろんな昆虫がみれるのはおもしろいし、水が無かったら湧き水で身体を洗えるし、景色がいい中でするトイレは実はきもちがいい。鳥の解剖をみるのもけっこう興味深い。(ちっちゃな玉子が10個ぐらい入ってた!)
東ティモールの人たちの生活は、人工的な物質は充分ではないけれど、自然と共に生きる力はすごいと思う。さっさと当たり前のように(当たり前なのだが)こなす彼らを見ると、つい、「しゅごいねー。」(ティモールの人は「すごい」、と発音できないので、かわいいからモンゴリアンも真似している。)を連発してしまう。モンゴリアンは、生きる力の師匠たちに囲まれ、充実した時を刻んでいる。
モンゴリアン