調査にて① | NGOピースウィンズ・ジャパン スーダン駐在スタッフのブログ ナイルでまいる!南スーダン“こにょこにょ”レポート

調査にて①

先週行った井戸建設予定地の調査は、私にとってなかなか興味深いものでした。

北(ハルツーム)と南スーダンの内戦が終結し、双方とも和平合意に調印した
のですが、その後、南スーダン内において、民族間の問題が度々起きています。

PWJが活動するBor周辺の地域は、主に「ディンカ」という民族が多数を占める
地域。それと隣接する形で「ムルレ」や「ムンダリ」などの民族が住んでおり、
その境界線で、度々トラブルが発生しているのです。(7月には「ディンカ」と
「ムンダリ」の間で、牛の取り合から撃ち合いや誘拐に発展し、幹線道路が
封鎖されるケースも起きました。)

で、先週木曜に調査に行ったところの一つに「マクワッチジャム」という村が
あったのですが、そこは、いつも行く村とちょっと様子が異なっていました。

通常の「ディンカ」の村は、各家々がバラバラと離れており、村といっても
家から次の家まで藪の中に隠れて見えないこともしばしば。また、ディンカと
南側で隣接している「ムンダリ」の村は、小さい地域に家々が密集して建てられ
ており、村を見るだけで、どちらの民族の地域にいるのか大体見当がつくのです。

それらの村に比べて、マクワッチジャム村は、藪の中に家々が適度に密集した、
集落を作っており、なんとなく小奇麗で、どちらの民族の村とも見た目が違った
のです。

よく話を聞いてみると、その村は、「ムンダリとディンカが一緒に住んでいる村」
だとか。しかも、村の中で異なる民族がいて、問題が発生しないのかということも
聞いたのですが、「ここでは、そんな問題は無く、両方とも仲良く暮らしている」
とのこと。
また、7月に起きた、この2つの民族の対立のときも、マクワッチジャム村は、
2つの民族の境界近くだったため、村人が事件に巻き込まれたが、それが原因で
村内で対立が起きることは無かったようです。

民族間の対立問題は、いまだに根深い問題で、よく耳にするのですが、この
村を見ていると、それらの問題を解決する一つの可能性のようなものを感じました。

どうして、マクワッチジャム村が2つの民族ミックスになったのかなど、詳しい
成り立ちなどは、調査の対象ではなかったので聞かなかったのですが、次回訪れる
機会があれば、是非聞いてみたいと思いました。

南スーダン、なかなか奥が深いです。


では、今日はこの辺で。



ミョウジョウ