久留里線の一部廃線「NO」 沿線住民らが集会「観光資源が埋没」「人口減を加速」 外房・内房線利用者も懸念共有
2025年12月4日東京新聞
JR東日本が久留里線の久留里-上総亀山間(9・6キロ)の廃線方針を示した問題を巡り、沿線住民有志が「久留里線の廃線を許すな!住民の集い」を千葉県君津市で開いた。廃線は地域の交通手段を奪うだけにとどまらず、観光資源を埋もれさせるなど、悪影響を広く及ぼす恐れが指摘された。(堀場達)
久留里駅前の上総公民館で、久留里線と地域を守る会(三浦久吉代表)が、11月29日に主催した。廃線への危機感を共有する外房線と内房線の利用者をはじめ、市外からも参加があり、約130人が会場に詰めかけた。
集会では久留里線の存廃が取り沙汰されるようになった2022年以来の動向、守る会などが進めてきた市、県、国との話し合い、署名活動について経過報告がされた。また全国の廃線事情に詳しい日本大学の桜井徹名誉教授(公益企業論)が問題点を説明した。