(TBS news23より)
自民・鶴保議員「運のいいことに能登で地震」発言に妻と娘を亡くした被災者が怒り 「家族は“運よく”いなくなったのか」

自民党 鶴保庸介参議院予算委員長
「運の良いことに能登で地震があったでしょう。やればできるじゃないかという話になってしまった。チャンスです」
8日、和歌山市で行われた参院選の自民党候補の応援演説に駆けつけた鶴保議員。
演説では、二つの地域を行ったり来たりする、いわゆる「二拠点生活」の推進を訴えていました。
自民党 鶴保庸介参議院予算委員長
「時には、父や母やふるさとを振り返りながら帰ってこられる。自分の人生のゴールにすることを考えられる。そんな仕組みを作るべきではないか。総務省は普通はこういう時は立ちはだかって反対をする」
そして、例に挙げたのが能登半島地震。
自民党 鶴保庸介参議院予算委員長
「運の良いことに能登で地震があったでしょう。緊急避難的ですけど金沢にいても輪島の住民票がとれるようになっていった。やればできるじゃないかという話になってしまった。チャンスです。2つの地域で住民票登録ができるんだと」
さらに…
自民党 鶴保庸介参議院予算委員長
「地震が上の方であったのが、あの輪島だとか…あの…たま…何だっけ?あの上の方ね、能登半島の北の方ね」
珠洲市の名前を挙げたかったのでしょうか。
2024年の元日に発生した能登半島地震。この地震で610人が亡くなり、全壊・半壊した家屋は2万4000棟以上。現在も2万人近い人が仮設住宅で生活しているのが実情です。
そうした中で鶴保議員は「運のいいことに能登で地震があった」と発言したのです。
鶴保議員発言に被災者は… 家族は「運がよくていなくなったのか」
川崎市で飲食店を営む楠健二さん(57)。2024年の元日、楠さんは輪島市の自宅で家族と一緒に過ごしていました。
しかし、地震が発生し、自宅兼店舗は倒壊した7階建てビルの下敷きに…
妻・由香利さん(48)と長女・珠蘭さん(19)が犠牲になりました。
楠健二さん
「2人同時は結構きついよ。本当に。1人でもきついけどさ」
倒壊した自宅から妻がプレゼントしてくれた時計を探す楠さん。
ーー毎年誕生日プレゼントをもらっていた?
楠健二さん
「くれるんだよね。俺はあげていないけど。前も時計だったんだよね。なにせ時間を守らない男だから」
ーーそういう意味が込められている?
楠健二さん
「そうだね」
大切な家族を失った後も、気丈に、そして前を向き、神奈川県で店を再スタートさせました。
今回の鶴保議員の発言について、楠さんは…
楠健二さん
「心がないね。そこに心あらずだね。あれだけの事があって、やっと1年半、まだ1年半。昨日のように地震が起きたような感覚で毎日仕事しているし生きている。目の前でこっちは家族を亡くしている。家がなくなりました、店がなくなりました。ぼくだけじゃない、たくさんいる。僕の家族は運が良かったからいなくなったのか、その議員に聞いてみたい。運が良かったから、僕の店はなくなったんですか。選挙があるから、一生懸命なのはわかるけど、そんなの知らないよ。こっちにしてみたら」
(以上、news23より)
鶴保議員、こんなことでも問題になりました
「運のいい事に能登で地震があった」
— 毬谷友子 🕊 TOMOKO MARIYA (@mariyatomoko) July 9, 2025
と発言した自民党の鶴保庸介は
国会で、能登半島の被災状況を必死に話す山本太郎さんに
「終わり、終わり、終わり、終わり。以上で山本太郎君の質疑は終了いたしました。山本さん時間を守ってください」と言い放った人物です。
pic.twitter.com/kLSq0dk2Vy
ただ、ブログ読者からはこんな見方も
(ブログ読者の方より)
鶴保という男がバカなのは、今に始まったことではありませんね。
ビデオを見れば明らかですが、「運のいいことに―。能登で地震があったでしょ」と、ひと呼吸入っています。それを故意に「運のいいことに能登で地震があったでしょ」と続けて表記する。地震があったことがラッキーだった、と言ったことにしてしまいました。
発言の趣旨は、運がよかったのは地震が起きたことではなく、地震で頭の固い総務省も例外を作らざるを得なくなったことにある。「能登で地震があったでしょ。(我々推進派にとって)運のいいことにあれで総務省の連中も動かざるを得なくなり」という文脈です。それなのに、口調上、「運がいいこと」が地震の前に出た。あ、いただきだ、いただきだ。地震で国民が死んだことがラッキーだと言った、言った。言いました、ということになってしまった。