国連地域開発センター(UNCRD)は、エジプト、インドネシア、日本、韓国、オランダ、スロベニア、タジキスタンの各国連加盟国代表部、国土交通省、水と災害に関するハイレベルパネル(HELP)、政策研究大学院大学(GRIPS)とともに共催し、米国ニューヨークの国連本部において、「第7回国連水と災害に関する特別会合」を開催します。
開会プレナリーにおいて、天皇陛下より、ビデオでのお言葉をいただき、また、 ハイレベルパネルディスカッションでは、国土交通省の廣瀬技監が、日本の取組を国際社会に向けて発信する予定です
第7回会合となる本会合は、「協力とパートナーシップのための水と災害」をテーマに掲げ、2023年(令和5年)2月に国連本部で開催された「2023年国連水会議」の 議論と成果を踏まえつつ、国際社会における水と災害に関連する問題に対する認識を高め、協力を促進し、行動を促すことを目的に開催されます。(詳細は、下記の 「開催概要」をご覧ください)
1.日程:
令和7年7月8日(火)23時~9日(水)2時(日本時間)
7月9日(水)4時~5時40分(日本時間)
・天皇陛下のお言葉が放映されるのは
8日(火)23時~9日(水)0時30分(日本時間)の開会プレナリー
・廣瀬技監が参加するのは
9日(水)0時30分~2時(日本時間)のハイレベルパネルディスカッション
2.形式:
米国ニューヨークの国連本部において対面形式で開催
UN Web TV(https://media.un.org/en/webtv )においてライブ配信あり
※英語のみ:アーカイブでライブ後も視聴可能
1) 前半:UN Special Thematic Session on Water and Disaster 23 PM(日本時間8日23 時~9日2時)
リンク:https://webtv.un.org/en/asset/k1u/k1uoh8q2xr
2) 後半:UN Special Thematic Session on Water and Disaster 4 AM(日本時間9日4時~5時40分)
リンク:https://webtv.un.org/en/asset/k1d/k1dkowl2rt
3.主催:
日本、エジプト、インドネシア、韓国、オランダ、スロベニア、タジキスタンの各国連加盟国代表部、国土交通省、水と災害に関するハイレベルパネル(HELP)、政策研究大学院大学(GRIPS)、国連地域開発センター(UNCRD)
※水と災害に関するハイレベルパネル(HELP:High-level Experts and Leaders Panel on Water and Disasters)は、水災害軽減に向けて、各国・国際機関による協調した取組を強化するための情報や認識を共有する場であり、ハン・スンス韓国元首相を議長とし、国土交通省の他、米国陸軍工兵隊、オランダ・インフラ水管理省、インドネシア・公共事業国民住宅省、国連防災機関、ユネスコ、世界銀行、アジア開発銀行等の代表から構成されています。国連地域開発センター(UNCRD)は、HELP事務局を支援しています。
【問い合わせ先】
・会合全般:国連地域開発センター(UNCRD)横田妙子(7月4日よりNY)
メール:yokota1@un.org 携帯・WhatsApp:090-7639-2575(4日以降はWhatsApp のみ)
・会合の内容・詳細:政策研究大学院大学 廣木謙三教授(7月6日よりNY)
メール:hiroki@waterforum.jp 携帯・WhatsApp:080-5463-6671
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第7回国連水と災害に関する特別会合 "協力とパートナーシップのための水と災害"
2025年7月8日 於:ニューヨーク国連本部
開催概要(7月3日時点)
1.背景と目的
第7回 国連水と災害に関する特別会合は、2026年国連水会議に向けた準備プロセスの一環として、2025年7月8日に開催される。同会合は、2013年以来隔年で開催されてきており、第7回目となる本会合は、2023年国連水会議の議論と成果を踏まえつつ、より広範な開発アジェンダの中で、水と災害に関連する問題に対する認識を高め、協力を促進し、行動を促すことを目指すものである。
水は紛争の道具ではなく、協力のための強力な触媒となり得る。歴史的に見ても、水災害の発生時には、近隣諸国が情報を共有し、相互に支援することで協力する機会を創出してきた。過去50年間の記録に残る水に関連する外交的な取り組み1,800件の3分の2にあたる1,200件が協力的な行動につながったことからみても、水は平和を育む上で重要な役割を果たしてきたことがわかる。越境水協力は平和への重要な道筋であり、適切な越境水資源管理は人々と地球の幸福のために不可欠な取り組みであることから、積極的な推進が望まれる。
水はしばしば結束を強める一方で、緊張を生むこともある。自然災害によって、洪水、干ばつ、水質汚染が発生し、それらが悪化した場合、技術的な危機、水を介した感染症の発生、国際関係の緊張等につながる可能性がある。不十分な災害対応は、被災地域をさらに不安定にさせ、不適切な水資源管理や地域の紛争は、ダムの決壊など国境を越えた災害を引き起こす可能性があることは、長期的な紛争を防ぐためには流域を共同で管理することが極めて重要であることを浮き彫りにしている。
しかし、先に述べたとおり、水関連災害時には近隣諸国が相互に協力する機会でもある。危機の際に重要な情報を共有し、相互支援を提供することで、各国は信頼を強化し、協力やパートナーシップを促進し得る。そして、問題が発生した際に、それを機会に変えるには、事前の取り組みと持続的な協力が不可欠である。
このような背景のもと、これまでの6回の議論をもとに、本会合は、ハイレベルな政治的関与を維持し、国連加盟国間で水と災害リスク軽減という相互に関連した課題に取り組むための具体的な行動を提唱することを目的として開催される。
本会合の成果については、ドゥシャンベ・プロセスや2026年と2028年に開催される国連水会議などの国際社会における重要な議論に反映させることを通じて、水関係者間のパートナーシップを強化し、平和と持続可能な水管理という共通の目標を推進することを目指す。
2.期待される成果
・2026 年国連水会議へのメッセージ
・各セッションでの議論をまとめた議長サマリー
3.主催/後援
・エジプト、インドネシア、日本、韓国、オランダ、スロベニア、タジキスタン国連代表部
・国土交通省
・水と災害に関するハイレベルパネル(HELP)
・政策研究大学院大学(GRIPS)
・国際連合地域開発センター(UNCRD)
4.日時
(現地時間)2025年 7月 8日(火)10時~13時/15時~16時50分
(日本時間)2025年7月8日(火)23時~9日(水)2時/4時~5時50分
5.会場
ニューヨーク国連本部 ECOSOCチェンバー
6.アジェンダ
(1)開会プレナリー(現地時間:10:00-11:15、日本時間:23:00-0:15)
1)開会挨拶
ハン・スンス HELP 議長/元大韓民国首相
2)お言葉
日本国天皇陛下
3)各国首脳による基調講演
・ダニーロ・トゥルク 元スロベニア共和国大統領/Club de Madrid議長
・ラウラ・チンチージャ 元コスタリカ共和国大統領
・チェイキ・ティディアネ・ディエエ アフリカ水閣僚会議(AMCOW)議長 セネガル共和国水・衛生大臣
・ルトノ・マルスディ 国際連合事務総長水特使/前インドネシア共和国外務大臣
・アブドゥラ・バララ アラブ首長国連邦エネルギーと持続可能性のための外務副大臣
(2)ハイレベルパネルディスカッション “2023年国連水会議から2026年国連水会議へ” (現地時間:11:20-13:00、日本時間:0:20-2:00)
モデレーター:マイケ・ギンネカン オランダ王国水問題担当特使
・廣瀬昌由 国土交通省技監
・ターニャ・ミスコバ スロベニア共和国水外交特使
・ジョニベク・ヒクマット 国連タジキスタン共和国政府常駐代表
・アルミダ・サルシア・アリシャバナ 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長(ビデオ)
・アルバロ・ラリオ UN-Water議長/国際農業開発基金(IFAD)総裁(ビデオ)
・サロージ・クマール・ジャー 世界銀行水部門グローバルディレクター
・ムフムード・アルカルシャミ サウジアラビア王国環境・水・農業省副大臣補佐官
・ミリアム・ハーリッツ ドイツ連邦環境・気候行動・自然保護・核安全省水局長
・ユース代表
・カマル・キショ― 国連防災機関(UNDRR)長(ビデオ)
・ロイック・フォーション 世界水会議(WWC)会長(ビデオ)
・国連災害リスク軽減有志グループ代表による発言
(3)科学技術パネル "氷河から海へ"
(現地時間:15:00-16:45、日本時間:4:00-5:45)
モデレーター:廣木謙三 HELPコーディネーター・政策研究大学院大学教授
a)基調講演
・ヤン・カヴァン チェコ共和国元副首相/第57回国連総会議長
・グオ・ホアドン 持続可能な開発目標のためのビッグデータ国際研究センター(CBAS)所長
・ヘンク・オーヴィンク 水の経済学に関する世界委員会創設委員兼事務局長
・小池 俊雄 水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)センター長
b)パネルディスカッション
・アブ・アマニ 国際連合教育科学文化機関(UNESCO)水科学部門長/政府間水文プログラム(IHP)事務局長
・渡邉 敦 笹川平和財団海洋政策研究所海洋政策実現部長
・カーヴェ・マダニ 国連大学水・環境・保健研究所(UNU-INWEH)所長
・ローラ・パターソン 世界気象機関(WMO)在北米国連機関ならびにその他国際機関担当オフィス代表・コーディネーター
・古澤礼太 中部大学国際ESD・SDGsセンター准教授
(4) 閉会(現地時間:16:45-16:50、日本時間:5:45-5:50)
・閉会挨拶
ハン・スンス HELP 議長/元大韓民国首相
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